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大谷加入のエンゼルスは“無名球団“? 世界最大のスポーツイベントでまさかの…

2018/02/06

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 全米プロ・フットボール(NFL)のNo.1 を決めるスーパーボウルが2月3日(日本時間4日)、ミネソタ州ミネアポリスで行われた。
 
 米国での人気では五輪やサッカーのワールドカップをも凌ぐ国内最大のスポーツイベントで、経済的規模では世界最大かもしれない。何しろ、今季のテレビ中継中に放送事故で15秒ほど放送が途切れただけで5億円以上の広告料が吹っ飛んだと言われているほどだ。
 
 それほどの貴重な生中継中に、観客席にいたマイク・トラウトが紹介された。さすがはエンゼルスだけではなく、現在のメジャーリーグを代表するスーパースター。野球選手の枠を越えて、全国区の有名人なのだ。
 
 ところが、その時にハプニングが起こった。テレビ局『NBC』のアナウンサーであるアル・マイケル氏が、トラウトのことを「カリフォルニア」・エンゼルスの外野手、と紹介したのだ。エンゼルスの現在の正式名称は「ロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイム」で、カリフォルニア・エンゼルスと呼ばれていたのは1965年から96年までのことなのである。
 
 マイケル氏は間違いに気づかず、またNBCも特に画面で訂正をすることもなく、何事もなかったように中継は続けられた。ところが、SNSはすぐに炎上。エンゼルス・ファンの怒りを買ってしまった。
 
 皮肉にも、マイケル氏はロサンゼルス在住である。地元のアナウンサーでさえチーム名を間違えて記憶しているほど、エンゼルスのチームカラーは地味なのである。たとえ野球を知らない人であっても、ヤンキース、レッドソックス、カブス、そしてドジャーズといった有名チームの名称を間違えることはないだろう。
 
 映画「メジャーリーグ」の舞台となったインディアンズの本拠地オハイオ州クリーブランドで地元に住む老婦人が「まだこの街に野球チームがあるの?」と当のメジャーリーガーに尋ねる場面がある。
 
 誇張した表現とは言え、メジャーリーグであっても一般からの知名度は低いチームもあるのだ。図らずも、エンゼルスはそのような地味なチームの一つであることが、スーパーボウルというこれ以上ない派手な場面で明らかになってしまった。
 
 大谷翔平23歳。マイク・トラウト26歳。ともに日米それぞれの野球界を背負って立つ、何十年に1人とも呼べる逸材である。この2人の若きスーパースターが同じチームで大活躍することによって、エンゼルスというチーム名もまた全国区になるだろうか。
 
(文:角谷剛)



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