WS覇者・アストロズでプレーしたベルトランがホワイトハウス訪問を拒否 故郷のハリケーン被害対応に失望
2018/02/07
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昨季はヒューストン・アストロズでプレーし、現役引退を表明した通算435本塁打の強打者であるカルロス・ベルトラン氏がワールドシリーズ制覇チームの恒例行事であるホワイトハウス訪問に参加しない見通しであることを米国紙「ニューヨーク・タイムズ」が6日(日本時間7日)付で報じた。
ベルトラン氏は故郷のプエルトリコ自治連邦区がハリケーン・マリアで甚大な被害を受けた際の米国政府の対応に「失望した」と語り「既に私は引退しているからチームの一員ではない。今は家族が私の所属先だ」と話しホワイトハウスを訪問しないことを表明している。
ベルトラン氏はトランプ政権を批判しているわけではないが、ハリケーン・ハービーで甚大な被害を受けたヒューストンとの対応の差に失望しており「プエルトリコも米国の一部であるし、今後はこのような悲劇が起こった際に同様の対応をしてくれるものと期待している」と話し、大統領選挙の投票権を有しない一方で米国国籍を有する故郷への対応の改善を求めた。
米国では就任から1年が過ぎたトランプ政権への反発が続いており、昨季のNBA覇者であるゴールデンステート・ウォリアーズはホワイトハウス訪問を中止し、NFL覇者のフィラデルフィア・イーグルスも訪問しない意向であるようだ。
他スポーツで訪問中止が相次いでいる中、アストロズは春季キャンプ中に例年通りホワイトハウスを訪問する予定で、ベルトラン氏も「私は行くつもりはないが、チームメイトたちには素晴らしい時間を過ごしてもらって、訪問を楽しんでもらいたい」と話している。