ダルビッシュ獲得に地元でも歓喜の声「この契約でワールドシリーズ制覇が可能となる」
2018/02/12
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シカゴ・カブスと6年総額1億2600万ドル(約137億円)で契約合意に至ったダルビッシュ有投手。今オフの先発投手ではNo.1評価を受け去就が注目されていたが、複数球団の争奪戦の末にカブスでプレーすることが決まった。
晴れて新天地が決まったダルビッシュに対し、地元紙「シカゴ・サンタイムズ」は11日(日本時間12日)付で特集を掲載。2016年にワールドシリーズを制覇したカブスが今オフの先発No.1投手の獲得成功に歓喜の声を上げている。
記事では「カブスは先発投手が不足していることが分かっていた。野手ではクリス・ブライアント、アディソン・ラッセル、ハビアー・バエズ、ウィルソン・コントレラスなどがキャリアの中でも脂が乗った時期となっている。そのため、カブスはダルビッシュと契約できれば、2018年シーズンのワールドシリーズ制覇が可能となることが分かっていた」と評し、ダルビッシュの入団を歓迎。そして、課題の先発陣を補強できたことから、2年ぶりとなるワールドシリーズ制覇に大きな期待を寄せているようだ。
また、6年という契約年数については「ワールドシリーズを制覇するという目標のために、カブスが必要とする投手を確保するためには堅実な選択だった」と評しており、米国ではあまり望まれていなかった長期契約にも理解を示している。
そして、同紙は多くの主力選手がFAとなる来オフに目当ての選手を必ず獲得出来るわけではないことにも触れており、今オフのトップ評価であるダルビッシュの獲得を実現したカブスの手腕に高い評価を下している。
懸念されている故障については「全ての契約で負うリスク」と割り切っており、同記事では「もしもダルビッシュがカブスの望むとおりの選手であれば、今季は多くの心配をすることはないだろう」と評し、今オフにカブスからFAとなったエース右腕のジェイク・アリエッタ投手の代役となり、エース左腕のジョン・レスターと左右両輪でローテーションの軸となる活躍が期待されているようだ。
昨季のワールドシリーズ終了後にはリベンジを果たしたいとも述べていたが、無事にワールドシリーズ制覇も狙える強豪チームに所属することができたダルビッシュ。新天地でも期待に応える活躍を見せ、屈辱のKOからリベンジを果たすことができるだろうか。