ダルビッシュ有の年俸はNPB球団の日本人選手総年俸より高い!?ダル超えは”3球団”のみ
2018/02/13
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今オフの移籍市場は非常に動きが遅かったが、シカゴ・カブスに入団が決まったダルビッシュ有投手。MLB公式サイトの10日付の特集によると、ダルビッシュの契約は6年総額1億2600万ドルで、契約年数で割ると年間約2100万ドル(約22億8000万円)を手にすることになる。
日本人選手では田中将大投手の年俸2200万ドル(約23億8800万円)が最高額となっており、今回のダルビッシュは惜しくも田中を超えることは出来なかった。
日本人選手では2位の高年俸を手にすることになったダルビッシュだが、実は2100万ドルという数字はほとんどのNPB球団の日本人選手の総年俸を上回っている。以下は日本プロ野球選手会調べによる、各球団の選手会に所属している日本人選手の2017年度の年俸合計となる。
【NPB球団の選手会所属選手の年俸一覧】
ソフトバンク 42億800万円
巨人 36億8653万円
阪神 25億3878万円
ヤクルト 22億4200万円
日本ハム 21億9774万円
ロッテ 21億7107万円
西武 20億3566万円
楽天 19億4986万円
オリックス 19億6804万円
中日 18億1390万円
広島 16億8806万円
DeNA 15億8622万円
以上のように、選手の総年俸がダルビッシュの年俸を上回っているのはソフトバンク・巨人・阪神の3球団のみで、その他の球団の総年俸はダルビッシュよりも少なくなっている。
メジャーリーグでは放映権料などのライセンスビジネスが好調で、収入格差を是正するための収益分配制度と呼ばれる制度も功を奏し、その他にも多くの収益を上げていることもあり、多くの球団が潤沢な資金を有している。
また、球団には選手の総年俸が基準を超えると発生する「贅沢税」と呼ばれる課徴金が存在しているが、選手には年俸の上限がないことも年俸高騰の一因となっているようだ。なお、現在のメジャーリーグの最高年俸はロサンゼルス・エンゼルスに所属しているマイク・トラウト外野手の3408万3333ドル(約37億4000万円)となっている。
NPBでは1球団分の日本人選手が賄えるほどの年俸を手にしたダルビッシュ。新天地での期待も高まっているが、果たして年俸に見合う活躍を見せることはできるだろうか。