MLB史上初となる国歌斉唱時に起立しなかった捕手、今季は斉唱時の抗議活動を取りやめへ
2018/02/14
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昨年の9月23日に行われたテキサス・レンジャーズ戦で国歌斉唱時に片膝をつきトランプ政権への抗議行動をとった、オークランド・アスレチックスのブルース・マクスウェル捕手が今後は片膝をつかないことを明らかにしたと米国「ESPN」が13日(日本時間14日)付で報じた。
マクスウェルは米国のナショナル・フットボール・リーグ(NFL)の一部選手がトランプ政権への抗議として国歌斉唱時に片膝をついた行為に同調。その後、マクスウェルは「国歌斉唱時に抗議する選手はクビにするべき」と発言したトランプ大統領に抗議の意思を示すため国会斉唱中に片膝をつき、メジャーリーグ史上初となる国歌斉唱時に起立しなかった選手として話題になった。
記事によると、マクスウェルは「あの行為は国全体に影響を及ぼす社会問題についての意識を高めるためだった。私は包括的で、人々が共感し合い、心地の良い社会が実現することを望んでいる。そして、国歌斉唱中に行ったあのような行為を今季も続けるつもりはない」と話し、国歌斉唱中の抗議行為を行わないことを明言した。
米国軍人の息子であるマクスウェルはとりわけ米国の情勢に敏感なようで、抗議行為を行った試合後にも「声を上げることの出来ない人々のためにも抗議行為を行った」と話していた。
2016年にメジャーデビューを果たしたマクスウェルは同年こそ打率.283、1本塁打、14打点という成績を残したが、昨季は打率.237、3本塁打、22打点と振るわず。昨季はプレーよりも抗議行為が注目を浴びてしまったが、メジャー3年目を迎える今季はより一層の飛躍が期待されているようだ。