FAで移籍先未定の外野手、古巣球団がロッカーを空白にして復帰待つ配慮が話題に
2018/02/15
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今オフは非常に動きが遅くなっている米国の移籍市場。先発投手ではNo.1評価を受けていたダルビッシュ有投手はシカゴ・カブスに移籍が決まったが、現在もイチロー外野手、上原浩治投手など多くの選手の移籍が決まっておらず、MLB選手会は未所属選手のためのキャンプを開催するなどの異常事態となっている。
そのような中、MLB公式サイトでは14日(日本時間15日)付で昨季途中からアリゾナ・ダイヤモンドバックスに所属し、現在はFAとなっている強打者のJ.D.マルティネス外野手のロッカーをそのままにし、復帰を心待ちにしていることを特集した。
記事によると、背番号28を背負っていたマルティネスのロッカーはキャンプインが間近となった現在も未使用のまま維持されており、マルティネスの去就が決まるまで空けておく方針のようだ。
ダイヤモンドバックスのトーリ・ロブロ監督は「28番と29番は空き番号になっていると思うけど、そこには気を遣ってほしい。これまで何度も言ってきた通り、J.D.は昨季のチームでとても大きい役割を果たし続けてきた。メジャーの30球団が彼を獲得することができるけど、是非チームに残ってほしいと思っているよ。彼の契約状況については特に何も知らないけどね…」と話し、先行きが見えないながらも復帰を熱望した。
また、ロブロ監督だけでなくチームメイトもマルティネスの復帰を願っているようで、メッセージを送ったりするなど、マルティネスが再びロッカーを使用することになる時が来ることを願っているようだ。
昨季はデトロイト・タイガースとダイヤモンドバックスの2球団合計で打率.303、45本塁打、104打点と好成績を残したマルティネス。今オフは大型契約を望んでいると見られており、レッドソックスなどが獲得候補として注目されているが、果たしてチームメイトが望むように再契約を果たし再び同じロッカーに戻ってくることになるだろうか。