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動きが遅いMLBの移籍市場、敏腕代理人・ボラス氏は強気の姿勢崩さず「FA市場はようやく始まった」

2018/02/15

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 今オフは非常に動きが遅くなっている米国の移籍市場。スプリング・トレーニングも開幕直前となっているが、ジェイク・アリエッタ、J.D.マルティネス、エリック・ホズマー、グレッグ・ホランドといった注目選手を始め、多くの選手が移籍先未定となっており、MLB選手会は未所属選手のためのキャンプを開催するなどの異常事態となっている。
 
 来オフには多くの有力選手がFAとなり、今オフは各球団が贅沢税の支払いの回避を目指すなど、多くの理由が重なって移籍市場の動きに遅れが出ている中、米国紙「シカゴ・サンタイムズ」は14日(日本時間15日)付で特集を掲載し、敏腕代理人であるスコット・ボラス氏が強気な姿勢を崩していないことを報じた。
 
 ボラス氏はこれまでにも多くの大型契約を締結してきた実績があり、交渉に時間をかけて好条件を引き出す手法を武器としている。現役選手にも多くのクライアントを抱えており、とにかく高額の契約を結ぶことで知られているが、一方で年俸の高騰を招いたり、金銭面ではカバーできない条件面を軽視することも多いことから批判の声も多くなっている。
 
 今オフも多くの選手をクライアントとして抱えているボラス氏は「今オフのFA市場はようやく始まった。全てのクライアントにとって、FA選手の獲得を目指す意向の電話がかかってくる状況は例年の12月と変わっていない。先週はまさにそうだった」と話し、強気な姿勢を崩さずに契約を結ぶ意向であることを明かした。
 
 各選手の契約の進捗については明言しなかったが、今オフの移籍先が決まっていない注目選手はほとんどがボラス氏のクライアントとなっており、現在も球団と我慢比べを続けているようだ。
 
 なお、ボラス氏のクライアントはMLB選手会主催のキャンプには参加せず、ボラス氏が自前で用意した施設で自主トレを続けているという。選手がトレーニングを続ける環境を有していることも、強気に交渉を行うことができる一因となっているようだ。



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