ダル、新加入の同僚から一層の飛躍を期待「まだ最高のユウ・ダルビッシュを見ていないと思う」
2018/02/15
Getty Images
シカゴ・カブスと6年総額1億2600万ドル(約137億円)の契約を結び、スプリング・トレーニング開幕直前に入団が決まったダルビッシュ有投手。今オフの移籍市場ではNo.1スターターとの評価を受けており、移籍が決まってからはファンやメディアだけでなく、選手からも移籍を歓迎する声や活躍を期待する声が上がっている。
米国「NBCスポーツ・シカゴ」の15日付の特集では、今オフに同じくドジャースからFAで移籍となったブランドン・モロー投手、レンジャーズ時代にバッテリーを組んでいたクリス・ヒメネス捕手の談話を紹介している。いずれの選手もダルビッシュとプレー経験があり、新天地でもチームメイトとなることを喜んでいるようだ。
ダルと同じくカブス移籍となり、新天地では守護神としての起用が濃厚となっているモローは「トップになると既に予想されているチームに、ユウほどの才能ある投手を追加することは素晴らしいことだ。私は昨年ロサンゼルスで、彼は偉大な男で、素晴らしい投手であることを知った。彼がカブスに加わったことは、本当に、本当に素晴らしいことだ」と加入を喜んだ。
また、米国では昨年のワールドシリーズで2度KOされ、ドジャースのシリーズ敗退の一因を作ったことが度々指摘されているが、間近で登板を見たモローもカブス球団のようにあまり気にしていないようだ。
「私たちは6年間見てきたダルビッシュという投手を獲得したんだ。あの2度の先発があったからといって評価が変わることはない。私は、あの登板は彼の今後のモチベーションとなるに過ぎないと思う」
また、ダルビッシュのカブス入団にどれほど影響を与えたかは定かではないが、新天地で再びバッテリーを組む可能性の高いヒメネスもダルビッシュの活躍に期待を寄せている。
ヒメネスは「私はまだ最高のユウ・ダルビッシュを見ていないと思う。彼はまだ投手として進化を続けている。トミー・ジョン手術から復帰して2年目の昨季は1年間チームに帯同し、彼は自分の身体と現在の限界、そして何が出来て、何が出来ないかが分かるようになったはずだ。私は彼が空のように限界のない投手であると思っているよ。まだ比較的若いし、昨季のように平均球速が再び上がる可能性だってある。どのように投球し、打者を抑えるかを学び続けていて、投手として進化を続けている」と話し、トミー・ジョン手術から復帰しても優秀な成績を残したダルビッシュを手放しで絶賛した。
ヒメネスはダルビッシュが優秀な成績を残すだけでなく、日々新たなことに挑戦する姿勢も高く評価しているようで、新天地でより一層の飛躍を遂げる可能性もあると見ているようだ。
移籍前から縁のある2人からも高い期待が寄せられているダルビッシュ。地元・球団・選手のいずれからも高い期待が寄せられているが、果たしてシーズンで期待通りの好成績を残すことは出来るだろうか。