DH大谷→一塁プホルスのドミノ現象? エンゼルスが生え抜きの正一塁手をトレードで放出
2018/02/19
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大谷翔平が所属するロサンゼルス・エンゼルスが17日(日本時間18日)、C.J.クロン一塁手をタンパベイ・レイズにトレードすると発表した。レイズから交換される選手は未定。
クロンは父親もエンゼルスに在籍したことがある元メジャーリーガーであり、クロンの弟と従兄までもがメジャーリーガーという野球一家に育ち、2011年にドラフト指名されて以来、エンゼルス一筋でキャリアを積んできた生え抜きの選手だ。
2014年にメジャー昇格を果たし、昨年までの4年間で通算打率.262、本塁打は59本。オールスター級の選手ではないが、毎年コンスタントに成績を残す堅実な中距離打者だ。地元での人気も高い。
そのクロンがキャンプイン直前のこの時期にチームから放出された原因の一つには、勿論大谷翔平の加入がある。大谷が指名打者として出場する場合には、昨年まで指名打者だった通算616本塁打のアルバート・プホルスが一塁を守ることになる。そうなると昨年まで正一塁手だったクロンが不要になるというわけだ。
エンゼルスが本気で大谷の二刀流をサポートする態勢を整えている証であるとも言える。言わばクロンは大谷にエンゼルスから弾き出された格好になるわけだが、クロンにしても出場機会が減ることは本意ではないであろうし、新天地レイズでの活躍が期待される。
興味深いことに、タンパベイ・レイズ傘下にはもう一人の二刀流選手ブレンダン・マッケイがいる。マッケイのポジションは投手と一塁手。今季は1Aからのスタートと見られるマッケイではあるが、MLB公式サイトの有望選手紹介ではメジャー昇格を2019年と予想している。その予想通りにマッケイが来季メジャーに昇格した場合、クロンはまたもや二刀流選手にポジションを奪われるということになるのだろうか。