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キューバからまた亡命、国民的英雄の息子までもが…。父は野村克也氏の下でプレーも

2018/02/21

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 キューバのタレント流出が止まらない。19日、複数のキューバメディアが、21歳の期待の若手リオナルド・キンデランが米国球界入りを目指し、キューバを脱出したことを報じている。
 
 今回のキンデランのキューバ出国が大きなニュースとされるのは、期待の若手という以上に、「キンデラン」という苗字が示すとおり、彼がキューバ球界のレジェンド、オレステス・キンデランの息子であるという側面が大きい。
 
 父のオレステス氏は現在53歳。オマール・リナレス,アントニオ・パチェコらとともにバルセロナ、アタランタ両五輪での金メダル獲得をはじめ、多くの国際舞台で実績を残した、キューバ黄金時代の主砲だ。また、2003年~2004年にかけては、日本の社会人チーム・シダックスに在籍し、野村克也監督(当時)のもとでプレーしていることでも知られている。
 
 報道によると、現在キンデランはドミニカ共和国でトレーニングを行っているようで、「非常に落ち着いており、練習に集中するだけだ」というコメントも残している。同国メディア『ciber cuba』は、今後キンデランはフリーエージェントとなり米国球界入りの交渉を進めることを目論むことになるが、約50万ドル(約5400万円)規模の契約になるだろうと予想している。
 
 2015-16シーズンよりキューバ国内リーグに参戦しているキンデランは、直近の2017-18シーズンは、主にキャッチャーと一塁手としてプレーし、42試合に出場し打率.244,4本塁打,13打点を記録。一方で、2017年度の23歳以下の若手主体のリーグ戦では本塁打と打点の両部門でトップとなるなど父親譲りの長距離砲の一面も披露している。
 
 各メディアの扱いを見ても、キューバ球界のサラブレッドともいえるキンデランJr.によるキューバ脱出劇は、単なる一選手の流出以上の意味を持っているようだ。国際競争力を失っているキューバ球界は、こうした相次ぐタレントの流出劇を、ただ指を加えて眺めるしかないのだろうか。古豪復活への道は険しいようだ。



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