キューバ出身の人類最速男、8年ぶりに母国を訪問していた 故郷では暖かい歓迎も
2018/02/21
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ニューヨーク・ヤンキースに所属している速球王であるアロルディス・チャップマン投手が8年ぶりに母国であるキューバを訪問していたことを、米国「ESPN」のマーリー・リベラ記者が20日(日本時間21日)付で伝えた。
リベラ記者によると、チャップマンは今オフに故郷であるキューバ・オルギン州を訪れ、地元住民から暖かい歓迎を受けたという。キューバでは2013年に渡航が自由化され、2015年には米国との国交も回復していたこともあり、亡命していたチャップマンも帰国可能となっていた。
人類史上最速となる105.1マイル(約169.1キロ)を記録しているチャップマンは、2009年のWBCキューバ代表に選出されるなど、国内外から大きな注目を浴びていた。そして、同年7月に行われた国際試合の期間中にヨーロッパの小国であるアンドラに亡命し、2010年にシンシナティ・レッズと契約を結んで米球界挑戦を果たした。
キューバ時代は先発投手として活躍していたが、メジャーデビュー以降はリリーフ一本に絞り、世界屈指の速球を武器に2012年から守護神に定着。その後はヤンキース、カブスを経て2017年からは再びヤンキースに所属している。
2016年途中に移籍したカブスではワールドシリーズ制覇にも貢献したチャップマン。今季のヤンキースは投打に充実した戦力を誇っているだけに、自身2つ目となるチャンピオンリング獲得に向けてチームに貢献していきたいところだ。