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大谷との違いは? レイズが挑む前例なき二刀流・マッケイの育成、慎重姿勢が生み出すメリット

今季、メジャーリーグで二刀流と言えば、ロサンゼルス・エンゼルスに入団した大谷翔平選手。日米球界の注目度は非常に高く報道も過熱しているが、その一方でもう一人の二刀流であるタンパベイ・レイズ傘下に所属するブレンダン・マッケイ選手は静かに調整を続けている。

2018/03/09

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“4軍”から始まるマッケイのメリットとは

 さらに同レポートによると、マッケイ自身も春季トレーニングは今までのところ全て順調と語っている。それはピッチング・コーディネーターのデューイ・ロビンソンと同じくバッティング・コーディネーターのマイケル・ジョーンズからの助言のおかげだという。
 
 「ロビンソンとジョーンズとは常に練習スケジュールについて話し合っている。例えば今日はブルペン練習を他のピッチャー達と行った後にバッティング練習に移動して、その後でコンディショニング練習を行ったんだ」
 
 ロビンソン氏は春季キャンプ中のスケジュールをマッケイに渡してあり、そこには投球練習をする日、しない日、そして試合で登板する日が既に決定している。
 
 一塁を守るマッケイには大谷にはない守備の負担がある。一方で大谷はその俊足も高く評価され、ランナーとしての役割も期待されているが、マッケイはそうではない。同じ投打二刀流ではあっても、大谷とマッケイではチーム内の役割は微妙に異なる。当然、調整方法も異なってくるであろう。
 
 さらに、既にメジャーリーグでも屈指のスーパースターになってしまった大谷はすぐにでも結果を求められるのに対し、マッケイには目先の結果に左右されることなく、ゆっくり時間をかけて成長することが許されるメリットがある。
 
 ほぼ同い年のこの2人。長い目で見て一体どちらの選手が二刀流の結果を出すのか。選手2人だけの挑戦にとどまらず、エンゼルスとレイズの組織を挙げて試みは始まったばかりだ。
 
 
文・角谷剛

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