大谷「一生忘れない」初打席初安打。5打数1安打でメジャーの第一歩刻む
2018/03/30
Getty Images
ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平投手が29日(日本時間30日)、敵地オークランド・コロシアムで行われたオークランド・アスレチックスとの開幕戦に「8番・指名打者」で出場、メジャーデビューを果たした。
大谷は、2回2死一塁の場面でメジャー初打席を迎えると、アスレチックス先発の右腕ケンドール・グレイブマンから初球のインコースに来た球を引っ張り込んで右前安打。最初のスイングで記念すべきメジャー初安打の結果を残し、チャンスを広げる打撃を見せた。
4回の第2打席は同投手に対し低めのシンカーを弾き返すも二ゴロ、6回の第3打席は左腕ライアン・バクターの外角のカーブを引っかけた一ゴロに倒れた大谷。5-5の同点で迎えた9回は1死走者なしで第4打席に立ち、クローザーの右腕ブレイク・トライネンと対戦。初球のやや内側の速球を振り抜いたが、二ゴロに打ち取られた。
試合はそのまま延長戦に入る緊迫した展開。11回、大谷は第5打席に1死走者なしの場面で立ち、5番手の右腕クリス・ハッチャーの前に空振り三振を喫した。大谷の打者としてのメジャーデビュー戦は5打数1安打。試合は、11回裏にアスレチックスのマーカス・シミエン内野手のサヨナラタイムリー安打によって5-6で敗れる結果となった。
米公式サイト『MLB.com』によると、試合後に大谷は初安打について「あの打席は一生忘れることはないだろう」と通訳を介してコメント。指揮官のマイク・ソーシア監督も「打席では良いスイングをしていた」と安心した様子だ。
4戦目で先発登板を任されている二刀流・大谷翔平の挑戦はまだ始まったばかりだが、この日メジャーリーガーとして確かな第一歩をオークランドの地に刻んだ。