エンゼルス・大谷、快進撃で覆った米メディアの評価。現地記者が語る「新人王」への期待
MLB が開幕し、二刀流として注目を集めたロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平投手は、初先発初勝利をマークし、本拠地では2試合連続の本塁打を放った。オープン戦の成績では現地メディアは厳しい見方をしめしていたが、快進撃で評価は変化しているようだ。
2018/04/05
Getty Images
大谷の成功は投手としてのパフォーマンス次第
最後に「どのような成績を残せば大谷の2018年は成功といえるのか?」というテーマについて、ミラー氏は「130イニング、防御率3.80。200打席前後でOPS.770」という数字を成功の目安に挙げ、「彼が健康な状態をキープできればこの数字に到達できるだろう。そして、仮にOPSの数値が150ポイント高くなっても、低くなってもそれに驚きはない」という評価を下している。
一方、シェーンフィールド氏は「エンゼルスは大谷がマウンドで頑張ってくれることを必要としている。私にはソーシア監督が打者大谷をどう辛抱して使うのかわからない。したがって、彼の成功は投手としてのパフォーマンスが決定づけるのではないだろうか。ダルビッシュ有(カブス)がルーキーイヤーにマークした191イニングには到達できないであろうが、3.90という防御率は上回れるのではないか」という見解を披露した。
まだ開幕して数試合終えたばかりであり、新人王の議論などはいささか早すぎる気もするが、それでも目の肥えた現地記者に新人王獲得を予想させてしまうというところに大谷の与えた衝撃の大きさが表れている。シーズン終了後の答え合わせも非常に楽しみなところだ。底知れぬ大谷のポテンシャルに世界も驚き始めたようだ。
文・高橋康光