王者アストロズ、投打に揺るぎない充実の戦力。18年振りのワールドシリーズ連覇へ【30球団戦力紹介】
今年もメジャーリーグが開幕した。世界一を目指すチーム、数年後の奪還へ向けて再建を図るチーム…いずれにしても、様々な状況の中で162試合という長いシーズンを戦い抜かなければならない。それぞれの戦力とともに、どんな位置付けになっているのか見てみよう。
2018/04/11
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【打撃陣:A】メジャー最強の二遊間に隙なし。強力な打撃陣は相手投手に恐怖
4年連続200安打のホセ・アルトゥーベ内野手(写真)とワールド・ベースボール・クラシック(WBC)プエルトリコ代表のカルロス・コレア内野手(2015年新人王)の二遊間は間違いなくメジャーリーグNo.1だ。
さらに、三塁手のアレックス・ブレグマンもWBC米国代表であるし、ジョージ・スプリンガー外野手は昨季ワールドシリーズにおいて打率.379、5本塁打、7打点でシリーズMVPに選出されている。まさにオールスター級のラインアップだ。
若くして力があり、バランスの取れた打線は相手投手には恐怖でしかない。一度調子づかせると勢いが止まらないのは昨季のレギュラーシーズン、ポストシーズンを通して実証済みだ。
あえて不安材料を探すとすれば、昨季DHで活躍し、チームの精神的支柱でもあった大ベテランのカルロス・ベルトラン(WBCプエルトリコ代表)が引退したこと。そして、元横浜DeNAベイスターズのユリエスキ・グリエル(WBCキューバ代表)が昨季のワールドシリーズでアジア人を侮辱する差別的ジェスチャーを行い、2018年シーズン開幕戦から5試合の出場停止処分が科せられたうえに、春季キャンプ中に左手を故障して開幕を故障者リスト入りで迎えることだろうか。