MLB開幕ダッシュに成功したのは? 予想以上に輝く5チーム、“二刀流特需”に沸くあの球団も
2018/04/10
ホワイトソックスとエンゼルスが高評価のア・リーグ
アメリカン・リーグからは2チームを挙げた。まずは中地区のシカゴ・ホワイトソックス(3勝5敗・4位)だ。負け越してはいるものの、混戦状態の地区で首位に1.5ゲーム差につけるこのチームへの評価は「ブレーブス同様に、プロスペクトが昇格してくる後半戦に期待が持たれていたチーム。だが、非常に打撃陣が好調なスタートを切った。DHのマット・デビッドソン(4本塁打)と遊撃手ティム・アンダーソン(3本塁打)は快調に滑り出した。ピッチャー陣に問題はあるが、昨年95敗したチームにすれば、この最初の10日間は前向きなものである」というものだ。
そして西地区で王者ヒューストン・アストロズに食らいついているロサンゼルス・エンゼルス(7勝3敗・2位)の名も挙げられた。今や大谷翔平の活躍で日本のみならず全米の注目を浴びているこのチームについては「2人のローテーション投手が故障者リストにおり、先発陣に余裕はない。しかし、ギャレット・リチャーズ、タイラー・スキャッグスの両投手けがなく、そして大谷が魔法を見せ続ければポストシーズン争いをできるだろう。打線については、マイク・ソーシア監督は近年で最も充実したラインナップを持っている」と言及した。
確かにこの段階であらゆることを判断してしまうのは早計である。しかし、今シーズン序盤のMLBのひとつのムーブメントの中に、エンゼルスと大谷翔平がいることは確かなようである。エンゼルスと大谷はこのまま突き進めるのか、そして、ここに挙げられたチームは引き続き輝きを放てるのか。もちろん、出遅れたチームも当然巻き返してくることだろう。まだシーズンは始まったばかり、新たなサプライズを楽しみにしたいところだ。
文:高橋康光