マリナーズ、イチロー復帰でスター軍団の濃度増す。新加入の若手との化学反応に期待【30球団戦力紹介】
今年もメジャーリーグが開幕した。世界一を目指すチーム、数年後の奪還へ向けて再建を図るチーム…いずれにしても、様々な状況の中で162試合という長いシーズンを戦い抜かなければならない。それぞれの戦力とともに、どんな位置付けになっているのか見てみよう。
2018/04/12
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【打撃陣:C】イチローらの補強に成功して攻撃力アップ。守備に一抹の不安
キャリア通算323本の本塁打を放っているネルソン・クルーズ、同じく301本のロビンソン・カノーの2人が並ぶクリーンアップは破壊力十分。
オークランド・アスレチックスから昨季打率.271、ホームラン25本のライオン・ヒーリー内野手、マイアミ・マーリンズから昨季3度目の盗塁王に輝いたディー・ゴードン外野手を獲得し、攻撃力は大幅にアップした。さらには春季キャンプ中にイチロー外野手も加わり楽しみだ。
メジャー18年目、昨季までで米通算3080安打を記録し米殿堂入りも有力視されるイチローは、2012年夏以来の古巣シアトル復帰。フル出場とはいかなくても、週に4、5試合に出場することが予想される。日米のファンを虜にするプレーを再び見せてもらいたいところだ。
守備には一抹の心配がある。上記ヒーリーは昨年はDHであったし、ゴードンも二塁手だった。それぞれクルーズ、カノの両ベテランとポジションが重なるため、ヒーリーは一塁手、ゴードンは二塁手からコンバートされる。不慣れなポジションをこなしつつ、本来の打撃・走力を発揮することが出来るだろうか。