アスレチックス、豊富な若手とともに最下位阻止へ。敏腕GMの再建計画は実を結ぶか【30球団戦力紹介】
今年もメジャーリーグが開幕した。世界一を目指すチーム、数年後の奪還へ向けて再建を図るチーム…いずれにしても、様々な状況の中で162試合という長いシーズンを戦い抜かなければならない。それぞれの戦力とともに、どんな位置付けになっているのか見てみよう。
2018/04/12
Getty Images
【投手陣:D】若く未知数の投手陣。いつ才能が開花するかで明暗分かれる
先発、リリーフとも若く未知数の投手が並ぶ。野球データ解析サイト『Fangraphs』によるWAR評価指標(どれだけ多く勝利に貢献したかを数値化したもの。数値が高いほど優秀)では「レギュラー選手レベル」とされる2.0以上の評価を受けるのはアスレチックスの全投手で1人しかいない(ショーン・マナエア)。
これがアメリカン・リーグ1位を予想されるヒューストン・アストロズの場合は先発陣のうち2人が「オールスター級」の4.0以上、2人が「好選手」の3.0以上、の評価を受けていることからかも、アスレチックスの投手陣がいかに劣るかがわかるだろう。
強みは若さだろう。ケンドール・グレイブマンが27歳、マナエアが26歳、ポール・ブラックバーンが24歳、アンドリュー・トリッグスが29歳、ダニエル・メンデンは25歳と先発陣全員が20代だ。
クローザーとして昨年途中ワシントン・ナショナルズから移籍したブレイク・トレイネン(写真)も29歳で、メジャー5年目、クローザー役は1年しか経験がない。若く未知数なだけに、いつ誰がブレイクするかわからない。