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大谷にかかる前人未到の“三冠”への期待。世界が注目する底知れぬポテンシャルの行方は

2018/04/12

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「三冠獲得に必要なすべてをやってのけている」

 指名打者としての開幕スタメン出場、そして初安打と無難なMLBデビューを飾ったロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平投手。しかし、その後の3戦連発や先発投手としての連勝で一気に周囲は騒がしくなり、週間MVPの獲得も相まって日米メディアの”大谷狂騒曲”が奏でられ始めた。連日、様々なメディアがその将来図を議論する中、大谷の“三冠”獲得の可能性について取り上げるメディアも現れている。
 
 米国メディア『ESPN』のスペイン語圏向けサイト『ESPNデポルテス』の看板コラムニストの一人、エンリケ・ロハス氏は「大谷は歴史的三冠王への途上に?」と題したコラムを4月10日付(日本時間11日)で発表している。ここでロハス氏がいう”三冠”とは「新人王」「サイ・ヤング賞」「MVP」のことだ。
 
 過去には「新人王」&「サイ・ヤング賞」の同時獲得が1例、「新人王」&「MVP」の同時獲得は2例あるのみ。ロハス氏は「162試合という長いマラソンの10試合ほどが過ぎたにすぎないが、大谷はBBWAA(全米野球記者協会)が選出する初の三冠獲得に必要とされる全てのことをやってのけている」と評価している。
 
 ちなみに、「新人王」&「サイ・ヤング賞」の当時獲得の例は、1981年のフェルナンド・バレンズエラ氏(ロサンゼルス・ドジャース在籍時)である。メキシコ出身の左腕バレンズエラ氏は、この年13勝7敗、防御率2.48をマーク。奪三振、投球回数、完投、完封など多くの部門でトップに立った。また、この年のワールドシリーズ制覇にも貢献し、熱狂的な人気を集めたことでも有名だ。同氏はこの年のMVP投票でも5位にランクし、これが史上最も”三冠”に近づいたケースということだ。

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