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大谷はどのようにOP戦の成績を覆したのか。エンゼルスの起用法にみる“二刀流“のメリット【小宮山悟の眼】

 渡米前から「二刀流」の可否で日米両球界から注目を集めていたロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平投手。開幕前は懐疑的な意見が多かったが、ここまでの大谷は投打にわたる活躍には目を見張るものがある。華々しいデビューを飾ったが、メジャーリーグでの今後のキャリアを見据え、大谷はメジャー1年目をどう過ごすべきか。

2018/04/13

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プロセスをいかに糧にするか

 今後は、かつて経験したことのない時差との戦いが始まる。西から東へ最大3時間の時差がある。1週間、10日単位で移動を繰り返していかなければならないので、目に見えない部分での疲れが蓄積していく。
 
 今のいい状態から調子を落とすこともあるだろう。その中でいかに持ちこたえて、いかに右肩上がりにするかという作業を繰り返していたら1年はあっという間に終わってしまう。来年以降に何がうまく活用できるかを把握するのが今年は重要になる。
 
 そして、このままの活躍が続けばオールスターゲームにも選出されるだろうし、ホームランダービー出場の可能性もある。さまざまなことが初めてになるが、2年、3年と経験していくうちにいかに対応していくかが感覚的に分かるようになる。
 
 一方で、右も左もわからずがむしゃらに過ごしながらも、流れに任せずにその過程を意識しながら取り組む必要もある。
 
 プロであるからには結果を重視しなければならないが、プロセスをいかに糧にできるか。現状、大谷の起用法は中6日の登板の間に指名打者(DH)と代打で出場するという流れになっている。エンゼルスは今季、その規則正しいやり方を崩さないと思う。大谷は6年契約の選手のため、先を見据えて使っていくはずだ。まず規則的な1年を過ごした結果を見て今後の起用を判断することになる。

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