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タイブレーク制度は野球の醍醐味を失わせるのか。今季からマイナーで導入、メジャーへの適応の可能性は

2018/04/15

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経営的視点では時間短縮はファンサービス

 投球間隔の時間制限については今のところ試合の流れに大きな変化はみられない。直接影響を受ける現場の投手からはリズムが狂うなど評判が悪い試みではあるが、投球の質が落ちて打高投低の傾向が顕著になるかは少なくともシーズンが終わってからの比較調査が必要になるだろう。
 
 選手やコーチ、監督、さらにはコアな野球ファンの多くは「いたずらに時間短縮を図るルールは野球の醍醐味(だいごみ)を失わせる」と反発する。しかし、スポーツビジネスのライバルであるアメリカンフットボールやバスケットボール、アイスホッケー、サッカーなどの他のメジャースポーツと比較すると、プレイ時間やタイムアウトの時間と回数、そして延長戦の長さに制限がないスポーツは野球だけ。経営側は試合時間の短縮はファンサービスのためと主張する。
 
 2018年シーズンはメジャーリーグでの新ルール導入は回避されたが、マリナーリーグでの試験運用の結果次第では、来シーズン以降に議論が再開されることは明らかだ。コリジョン・ルールやビデオ判定など、メジャーリーグで導入されたルールの多くは日本球界にも波及する。今後の動きに注目したい。
 
 
文:角谷剛

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