大谷と並ぶ有望株“5ツール”プレーヤー、3Aで悪戦苦闘 OP戦好調も開幕直前に降格
2018/04/18
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指揮官の揺らがぬ信頼「誰だって調子が悪くなる」
以上のような理由から大物ルーキーのメジャー昇格をあえて4月中旬以降にするのは珍しいことではない。
2012年のアメリカン・リーグ新人王のマイク・トラウト(エンゼルス)と同ナショナル・リーグ新人王のブライス・ハーパー(ナショナルズ)は2人とも開幕を3Aで迎え、4月後半になってからメジャーに呼び戻されている。2015年ナショナル・リーグ新人王のクリス・ブライアント(カブス)はオープン戦で打率.425、わずか40打席で9本塁打を放つ驚異的な活躍をしたにもかかわらず、やはり開幕直前にマイナーへ送られた。このときはさすがにカブスの露骨な姿勢は批判を浴びた。
ブレーブス首脳陣にはアクーニャをマイナーで調整させ、4月13日から始まった本拠地での3連戦にでもメジャーへ合流させるシナリオがあったと思われる。だが、意外なことにアクーニャは3Aで悪戦苦闘。MLB公式サイトのマーク・ボウマン記者はアクーニャのメジャー昇格はしばらくの間遅れるだろうと予想する。
それでもボウマン記者の記事によると、ブレーブスのブライアン・スティンカー監督のアクーニャへの信頼は揺るいでいないようだ。指揮官の「アクーニャは頑張っているよ。彼はとても若くて才能がある選手だし、誰だって調子が悪くなることはある。心配することは何もないよ」というコメントを紹介している。
オープン戦は不振で開幕後はメジャーで大活躍中の大谷、オープン戦は絶好調で開幕後はマイナーで不振のアクーニャ。2人の超有望株選手は現在のところ明暗をはっきりと分けた形になっている。果たしてシーズンが終了する頃には両者の立場に変化はあるだろうか。
文・角谷剛