大谷翔平選手をはじめとした日本人メジャーリーガーを中心にメジャーリーグ・日本プロ野球はもちろん、社会人・大学・高校野球まで幅広いカテゴリーの情報を、多角的な視点で発信する野球専門メディアです。世界的に注目されている情報を数多く発信しています。ベースボールチャンネル



Home » メジャーリーグ最新情報 » パイレーツ、投打の中心が抜けて分岐点に。残された若手の成長幅に期待【30球団戦力紹介】

パイレーツ、投打の中心が抜けて分岐点に。残された若手の成長幅に期待【30球団戦力紹介】

 今年もメジャーリーグが開幕した。世界一を目指すチーム、数年後の奪還へ向けて再建を図るチーム…いずれにしても、様々な状況の中で162試合という長いシーズンを戦い抜かなければならない。それぞれの戦力とともに、どんな位置付けになっているのか見てみよう。

2018/04/26

text By

photo

Getty Images



【投手陣:C】エース放出は大損失。それでも将来性ある先発と新クローザーは魅力

 ピッツバーグ・パイレーツは、オフに昨季チーム最多の12勝を挙げたエース、ゲリット・コールを放出してしまったのは、投手陣にとって最も大きな痛手となった。しかし、コールが抜けてもなおローテーションに若手が3人残っていることはプラス材料となる。
 
 26歳のジェイムソン・タイロン(写真)は、昨季チーム2位となる11勝を挙げチームの新エースとなるポテンシャルを持っている。そして、初めてシーズンを通してローテーションを守って8勝を挙げた25歳のチャド・クールや、シーズン後半にローテーションに定着し7勝を挙げたトレバー・ウィリアムズも控えている。それぞれの投手がメジャー経験が2シーズンなだけに、今後経験を重ねてさらに飛躍する可能性は十分ある。そこに先発勝ち頭の11勝右腕、イバン・ノバを加えた体制は、将来を見据えると不安ばかりで埋め尽くされるものではない。
 
 リリーフでは、昨季途中からクローザーを務め21セーブを記録した左腕フェリペ・リベロが今季も9回を任される予定である。また、昨季途中加入したジョージ・コントスは2チームで計65試合に登板、加入3年目のA.J.シューゲルは昨季32試合に登板し防御率1.93と安定するなど経験を順調に積み重ねている。また、若手有望選手に数えられる速球派のドビタス・ネベラスカスがセットアップマンとして控えているのも楽しみだ。

【次ページ】【打撃陣】
1 2 3


error: Content is protected !!