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苦境続くマーリンズ、今季125敗ペース。CEOジーター氏は諦めない姿勢「妄想家とでも呼んでくれ」

2018/04/25

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最多敗戦記録更新の可能性、プレーオフ進出は0%

 ジーター氏がどれほど強い信念を吐露しても、マーリンズの現実は悲観的にならざるを得ない。今季ここまで勝率.227は、1シーズン125敗のペースだ。メジャーリーグの1シーズン最多敗戦記録は1962年ニューヨーク・メッツの120敗であるから、このままでは不名誉な新記録を更新してしまう可能性もある。野球専門サイト『FANGRAPHS』では今季マーリンズがプレーオフに進出する可能性を0%としている。
 
 もっとも、今季のメジャーリーグは強いチームと弱いチームの2極化が激しく、シンシナッティ・レッズは4勝18敗、勝率.182とマーリンズよりさらに勝率が低い。ボルチモア・オリオールズ、カンザスシティ・ロイヤルズ、シカゴ・ホワイトソックスなども軒並み勝率3割を切っているので、苦戦しているのはマーリンズだけと言うわけではない。
 
 さらにマーリンズのファン離れも深刻だ。スポーツ専門局「ESPN」によると、本拠地であるマーリンズ・パーク(最大収容人数3万7000人)の今季平均入場者数はメジャー30球団最低の1万3171人。これは「ESPN」が発表している2001年以降では2001~2004年のモントリオール・エキスポズ以来の低い数字である(エキスポズは2004年に経営破綻し、翌年ワシントン・ナショナルズとして生まれ変わっている)。
 
 4月11日にマーリンズ・パークで行われたニューヨーク・メッツ戦の入場者が6150人で、同日行われた2Aの試合より少なかったという珍現象までもが話題になった。
 
 現役時代のジーター氏は20年間にわたりニューヨーク・ヤンキース一筋でスーパースターの座を守り続け、最も尊敬されるプレーヤーとして「ザ・キャプテン(The Captain)」の異名があった。
 
 一転して球団経営者としては各方面から非難の的になり、すっかり悪役のイメージが強くなってしまった。ジーター氏が再びファンの賞賛を受ける日は来るのだろうか。
 
 
文・角谷剛

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