フィリーズ、投打に大物を補強で上位進出狙う。新監督の異色采配でどう転ぶか【30球団戦力紹介】
今年もメジャーリーグが開幕した。世界一を目指すチーム、数年後の奪還へ向けて再建を図るチーム…いずれにしても、様々な状況の中で162試合という長いシーズンを戦い抜かなければならない。それぞれの戦力とともに、どんな位置付けになっているのか見てみよう。
2018/04/29
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【投手陣:C】サイ・ヤング賞投手の加入で厚み増す先発。リリーフもタフネス右腕補強
フィラデルフィア・フィリーズは、24歳のアーロン・ノラと、前シカゴ・カブスで2015年のサイ・ヤング賞投手ジェイク・アリエタ(写真)が先発ローテーションの柱になる。特にノラは昨季12勝と初めて2ケタ勝利を挙げ、一部では今年のサイ・ヤング賞候補との声も。アリエタは球威の低下でかつての支配力は影をひそめるものの、実力はまだまだトップクラスだ。
3番手以降はニック・ピベッタ、ビンス・ベラスケス、ベン・ライブリー、ジェレット・アイコフと粒ぞろい。ともに20代中盤~後半の年齢で、これからの伸びしろにも期待したい。
ブルペンは、クローザーに昨季26セーブをマークしたヘクター・ネリースが座るほか、ベテランのトミー・ハンター、パット・ニーシェクを補強。ニーシェクは戦線離脱中だが、ハンターは60試合以上の登板が期待でき、奪三振も取れるため心強い。ともに2年目のマーク・ライター、ホビー・ミルナーも1年目の昨季十分経験を重ねている。
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