田中将大、エンゼルス相手に5回8Kと好投中 試合は序盤から大量リードで後半へ
2018/04/29
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ニューヨーク・ヤンキースの田中将大投手が28日(日本時間29日)、敵地エンゼル・スタジアムで行われているロサンゼルス・エンゼルス戦に先発登板している。
今季6戦目の登板となった田中。相手は、過去4登板で防御率1.63と相性の良いエンゼルス。初回、ゲーリー・サンチェス捕手のタイムリー二塁打などで5点の援護を受けてマウンドに登り、先頭のイアン・キンズラー内野手に対しカウント2-2から86マイル(約138キロ)のスライダーで空三振を奪うと、続く2番のマイク・トラウト外野手は初球の92マイル(約148キロ)の速球で二ゴロ。3番のジャスティン・アップトン外野手もカウント1-0から82キロ(約132キロ)のスライダーで一飛に打ち取り、3者凡退の立ち上がりを見せた。
2回も味方打線が5点を取り、10-0の大量リード。田中はそれに甘んじることなく好投を続けていく。先頭の4番アルバート・プホルス内野手をカウント1-2から86マイル(約139キロ)のスプリットで空三振。続く5番のルイス・バルブエナ内野手も2球でカウント0-2と追い込み、最後は84マイル(約135キロ)のスライダーで空三振。6番ザック・コザート内野手もカウント2-2から粘られはしたが、8球目の88マイル(約141キロ)のスプリットで空三振に仕留めて、この回は主軸に対して3者連続三振の圧巻のイニングとなった。
3回は、先頭のコール・カルフーン外野手をカウント2-1から87マイル(約140キロ)のスプリットを放り強烈な打球を弾き返されたが、田中がこれを捕球。好フィールディングを見せて投ゴロとした。続くジェフリー・マルテ内野手はフルカウントから85マイル(約136キロ)のスライダーで遊ゴロ。9番のマーティン・マルドナード捕手には、四球を与えこの試合初の走者を許したが、1番のキンズラーを初球の83マイル(約133キロ)のスライダーで右飛に打ち取って無失点で切り抜けた。
4回は先頭のトラウトに対し、カウント1-1から外角低めに85マイル(約137キロ)のスプリットを投げ込んだが、これを左前へ弾き返されて初安打を浴びる。続くアップトンはフルカウントから85マイル(約137キロ)のスライダーで空三振、プホルスもフルカウントまでいったが、最後はやや外の95マイル(約153キロ)の速球で見逃し三振。2死となって、バルブエナはカウント0-2から5球目の88マイル(約141キロ)のスプリットで空三振に斬って取り、無失点でイニングを終えた。
今季多くの失点を重ねているイニングである5回に入り、先頭で迎えたのはコザート。初球にスライダーを見逃されストライクカウントを取ったが、2球目の82マイル(約132キロ)のスライダーが甘く入り、これを捉えらてレフトスタンドへのソロ本塁打とされてしまった。この日初の失点を許す。しかし、続くカルフーンはカウント2-2から87マイル(約140キロ)のスライダーで空三振。マーテイもカウント0-1から92マイル(約147キロ)のシンカーで遊ゴロ、最後はマルドナードを初球の92マイル(149キロ)の速球で三ゴロとして3アウト。本塁打を浴びたが、すぐに切り替えて打者3人連続で抑えた。
田中は、5回まで投げ76球(ストライク52球)。被安打2、与四球1、奪三振8、失点1。試合はヤンキースが10-1と大きなリードを持って前半を終えている。
なお、この試合はエンゼルスの大谷翔平投手の打者としての出場も期待されたが、前日に左足首を痛めた影響で先発出場は回避している。