大量援護受けた大谷、6回まで6K無失点と好投! メジャー最長イニングの可能性も
2018/05/07
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ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平投手が6日(日本時間7日)、敵地セーフコ・フィールドで行われているシアトル・マリナーズ戦に先発登板している。
大谷の登板は今季5試合目で、4月24日(同25日)のヒューストン・アストロズ戦以来12日ぶり。4月27日(同28日)に左足首を捻挫して以来初めてのマウンドとなる。球団の特別アドバイザーに就任し、今季いっぱい試合に出場しないと発表されたマリナーズのイチロー外野手との対戦は実現しない。試合は、2010年にサイ・ヤング賞を受賞し、通算164勝を挙げているエース右腕フェリックス・ヘルナンデス投手との投げ合いとなった。
大谷は初回、先頭のディー・ゴードン外野手を初球の95.4マイル(約153キロ)の速球で二ゴロに打ち取ると、続くジーン・セグーラ内野手をカウント2-2から外低めの82.3マイル(約132キロ)のスライダーで空三振。そして、最後は3番のロビンソン・カノー内野手をカウント1-1から75.2マイル(約121キロ)のカーブで右飛に抑えて、初回を11球で3者凡退に抑える完璧な投球を見せた。
2回、味方打線が大谷を援護する。6番ザック・コザート内野手と8番クリス・ヤング外野手のソロ本塁打で、エンゼルスが2点を先制。大谷は、先頭の4番ネルソン・クルーズ外野手は2球で追い込むと、3球目の87.6マイル(約141キロ)のスプリットで空三振。続くカイル・シーガーはカウント3-1から98.2マイル(約158キロ)の速球を中前へ弾き返されこの試合初安打を許したが、6番のミッチ・ハニガー外野手はカウント0-2から87.9マイル(約141キロ)のスプリットでこの日3つ目の三振を奪い2アウトとした。ライオン・ヒーニー内野手には四球を与え一、二塁としたものの、続く8番のマイク・ズニーノ捕手をカウント1-2からの87.8マイル(約141キロ)のスプリットで三振。この回は走者を背負ったものの、2三振を奪う力投で無失点で切り抜けた。
3回、大谷は先頭の9番ベン・ギャメル外野手をカウント1-2から83.5マイル(約134キロ)のスライダーで空三振に仕留めると、続くゴードンもカウント1-2から83マイル(約134)キロのスライダーで右飛。セグーラもカウント2-0からの81.3マイル(約131キロ)のスライダーで二ゴロで、初回以来の3者凡退に抑えた。球数もここまで41球(ストライク26球)と順調なペースできている。
ここまで順調な投球を続ける大谷。4回、先頭のカノーはカウント1-1から82.6マイル(約133キロ)のスライダーで右飛。続くクルーズもカウント2-2から84.2マイル(約136キロ)のスライダーで一邪飛で難なく2アウトを取る。しかし、シーガーにはカウント2-2から99.3マイル(約160キロ)の速球を放ったが、これを左前安打とされ2打席連続安打を許してしまう。それでも、最後はハニガーをカウント2-2から85マイル(約137キロ)のスライダーで空三振を奪い、ここも無失点のイニングを重ねた。
両チーム点が入らないイニングが続き、スコア2-0でイニングは前半を締めくくる5回を迎えた。大谷は、先頭のヒーニーを初球の96マイル(約154キロ)の速球で右飛。ちょうど60球で4回1/3までくることができた。続くズニーノはカウント2-2から83.8マイル(約135キロ)のスライダーで空三振。しかし、ギャメルはフルカウントから98.4マイル(約158キロ)の速球でゴロに打ち取ったが、打球は高くバウンド。大谷はジャンプし捕球しようと腕を伸ばしたが、弾いて三塁への内野安打とされてしまう。打順は1番に返り、打席にはゴードンを迎えた。カウント2-1から96.3マイル(約155キロ)の速球を中前へ弾き返され、一塁走者のギャメルは三塁へ滑り込んで、一度はセーフの判定とされたが、ここでエンゼルスがチャレンジを要求。判定は覆りアウトとなって、3アウトでチェンジし、大谷はこの試合最大のピンチを回避した。球数はここまで76球(ストライク47球)。
6回、エンゼルスは大谷の球を受けるレネ・リベラ捕手のタイムリー二塁打、マイク・トラウトの第12号3ラン本塁打で4点を追加。6-0とリードを大きく広げた。直後にマウンドに登った大谷は、先頭のセグーラをカウント0-2から76.8マイル(約124キロ)のカーブで中飛に打ち取ると、カノも初球の96.4マイル(約155キロ)の速球で右飛。続くクルーズには、カウント0-1からカーブが抜けてメジャー初の死球を記録した。しかし、すぐに立て直し、シーガーをカウント1-1からの81.1マイル(約130キロ)のスライダーで二ゴロに打ち取って無失点。大谷は、ここまで6回85球(ストライク54球)を投げて被安打4、与四球1、与死球1、奪三振6、無失点。このままいけば、メジャー最長となる8回まで続投する可能性も出てきた。
試合は6回を終了し、エンゼルスが6-0でリード。マリナーズ先発のヘルナンデスは5回2/3を5失点で降板している。