Rソックスの絶対守護神、300Sを“歴史的速さ”で達成 心臓病の愛娘に笑顔届ける
2018/05/07
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リベラ、ロドリゲス、ネイサンを上回る
ボストン・レッドソックスの守護神クレイグ・キンブレル投手が5日(日本時間6日)、敵地で行われたテキサス・レンジャース戦の9回に登板し、無失点に抑えて史上最年少での通算300セーブとなる今季9セーブ目をマークした。
今月28日に30歳を迎えるキンブレル。29歳11カ月での300セーブ到達は、31歳で到達したフランシスコ・ロドリゲス投手(現在未所属)を上回るスピード達成である他、494試合目の登板での到達は、歴代1位の通算652セーブをマークしたマリアノ・リベラ氏の537試合を、また330セーブ機会での達成は、通算377セーブの記録を持つジョー・ネイサン氏の335機会を上回るなど、あらゆる面においてのスピード達成であったということだ。
米公式サイト『MLB.com』によると、キンブレルは「永遠のようでもあり、一瞬のようでもある」とここまでのキャリアを振り返り、「8年前のこの日に初めてメジャー昇格を果たし、同じ日に300セーブを達成するなんてすごいことだ。私は多くの素晴らしいチームの一部でいられて、多くのセーブ機会、そして多くのチャンスを得られた。そうでなければ、今日こうして話していることはなかっただろう。本当に感謝している」と思いを述べた。
昨年11月に誕生した愛娘リディアちゃんが心臓に問題を抱えていたこともあり、手術や看病に立ち会うため、キンブレルはスプリングトレーニングにも参加せずにシーズン入りしていた。こうした状況を知るアレックス・コーラ監督は「彼は(記録達成に)興奮しただろうね。我々はチームとして共に戦っている。最近、彼にはグラウンド上よりもグラウンド外でよりポジティブなことが起きている。もちろんグラウンドでの彼は素晴らしいがね。そうしたことが我々に力を与えているんだ」と語り、「(リディアちゃんは)前のボストンでの連戦の最終日に我々と共にいたんだ。彼女は笑っていたよ」と愛娘の笑顔がキンブレルにとって何よりの喜びであることを伝えている。
リベラ氏の持つ最多セーブ記録にはまだ半分にも満たないが、キンブレルはまだ29歳。この先も様々な記録更新というニュースを届けてくれるに違いない。