大谷、チームの勝利に大きく貢献した好投。幅広い緩急と制球が生んだ序盤からの“優位性”
2018/05/14
Getty Images
6回1/3を投げて11奪三振、自己最多103球投じる
ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平投手が13日(日本時間14日)、本拠地エンゼル・スタジアムで行われたミネソタ・ツインズ戦に先発登板し、7回途中11奪三振の力投を見せたが、自身4勝目はならなかった。
今季5試合で3勝1敗をマークしている大谷の先発登板は、6日の敵地でのシアトル・マリナーズ戦以来7日ぶり(中6日)。初回、大谷は先頭のブライアン・ドージャー内野手に内野安打を許し、得点圏に進めてしまうが後続を断って大事な立ち上がりを無失点で切り抜けた。2回も走者を背負う投球ながらアウト3つ全てを三振で取り、3回は圧巻の3者連続三振で前の回から5者連続三振を記録。ハイペースで三振の山を築いていった。
大谷は4回、5回も無失点に抑えここまで10奪三振。6回は味方打線が先制し、1-0となってマウンドに登った。先頭打者にこの試合初めての四球を与え、直後には暴投で走者を二塁に進めてしまう。その後2死三塁となって、打席に迎えたのは4番のエディ・ロザリオ外野手。カウント1-2と追い込むと、最後は89.6マイル(約144キロ)のスプリットを投げ込んで空振り三振に打ち取り、ピンチを無失点で切り抜けて大谷はマウンド雄叫びを上げた。
続く7回は前回登板で突如崩れたイニング。大谷は先頭の指名打者ミッチ・ガーバーを一飛に打ち取り1アウト。続くローガン・モリソン内野手にはフルカウントから四球を与え1死一塁とした。ここでエンゼルスのマイク・ソーシア監督がマウンドに歩み寄り、交代を告げられた。大谷はスコア1-0と僅差のリードながら勝ち投手の権利を持っていたが、2番手のキャム・ベドロージアン投手が同点タイムリー安打を浴びて、今季4勝目はならず。この日は6回1/3、メジャー自己最多となる103球(ストライク69球)を投げて被安打3、与死球2、奪三振11、失点1、防御率3.58だった。
試合は、エンゼルスが同点の9回に1死二塁のチャンスを作り、1番のザック・コザート内野手がタイムリー安打を放って2-1でサヨナラ勝ちを収めた。