大谷から3K「詳細にメモを取り、戦略練った」 アストロズ最強右腕、抜群制球で完封勝利
2018/05/17
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圧倒的内容で決めた!8度目の完封勝利
ヒューストン・アストロズのジャスティン・バーランダー投手が16日(日本時間17日)、敵地エンゼル・スタジアムで行われたロサンゼルス・エンゼルス戦に先発登板し、自身8度目の完封勝利とともに通算2500奪三振を達成した。
この試合前まで通算192勝、デトロイト・タイガース時代の2011年に24勝を挙げサイ・ヤング賞を受賞しているバーランダーは、この日圧巻の投球を披露する。初回を3者凡退に抑えると、4回2死から8回1死まで11者連続アウトを記録するなど、速球、スライダー、カーブ、チェンジアップを駆使しながら、「2番・指名打者」で先発出場した大谷翔平投手らエンゼルスの強打者を次々に封じ込めていく。
8回に2死二、三塁とこの日最大のピンチも、それまで通算26打数2安打と得意としているマイク・トラウト外野手をボテボテの投ゴロに打ち取り無失点で切り抜けた。終わってみれば、バーランダーは9回118球(ストライク79球)を投げ抜き被安打5、与四球1、奪三振7、無失点。防御率を1.05として、スコア2-0でキャリア8度目の完封勝利を収め、今季5勝目を挙げた。
2500奪三振は大谷で達成「おじいちゃんになった時に…」
バーランダーは、この日ゴロアウト6、フライアウト14、奪三振7と打たせて取る投球が目立った。対戦した打者全33人中22人に対し初球ストライクを取り、各打者3球までにカウント0-2、1-2と追い込んだのは12度(3球目までに打ち取った打者は含まず)。そして、2球で0-2と追い込んだのは10度にも上った。
米公式サイト『MLB.com』によれば、試合後バーランダーは「120球は投げると監督に伝えていた。120球投げることができれば、ブルペンの負担も軽減できる」と頼もしいコメント。3三振と完璧に抑え込んだ大谷についても言及し、「詳細にメモを取り、コーチと戦略を練ったんだ」明かした。
また、区切りの2500奪三振を大谷から奪ったことには「いつか自分がおじいちゃんになった時に『あぁ、彼から2500個目の三振を取ったんだ』と振り返るだろう」と話した。