前田健太、今季最高の8回無失点で3勝目! メジャー初完封ならずもマーリンズ打線を圧倒
2018/05/18
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終盤も球威衰えず、抜群の安定感で8回投げ切る
6回、好投を続ける前田は、先頭の9番タイラー・クロイド投手をカウント1-2から83.5マイル(約134キロ)のスライダーで空振り三振に打ち取ると、続く守備から途中出場しているJ.B.シャック外野手はカウント2-2から83.5マイル(約134キロ)のチェンジアップで二ゴロに仕留めて難なく2アウト。最後もこの日初打席のキャメロン・メイビン外野手をカウント1-2から83.2マイル(約134キロ)のスライダーで投ゴロで、この試合4度目となる3者凡退に抑えた。6回を投げ切ったのは、自身今季3度目。
7回、ここまで78球で自身今季最長となるイニングに突入した前田。先頭の3番ボーアをカウント1-1から91.3マイル(約147キロ)の速球で遊ゴロに打ち取ると、続くアンダーソンはカウント0-2から83.1マイル(約134キロ)のスライダーで三ゴロ。ディートリックはカウント1-1から91.9マイル(約148キロ)の速球で二飛に打ち取って、3者凡退。速球の球威も変わらず順調な投球でイニングを終えた。
8回、左腕のアダム・リベラトーレ投手が投球練習をする中、前田は先頭の6番ロハスをカウント1-2から83.6マイル(約135キロ)のスライダーで空振り三振とすると、続くブリンソンはカウント0-2から83.6マイル(約135キロ)のスライダーで力のない一飛に打ち取る。最後もホラデイをカウント0-1から91.7マイル(約148キロ)の速球で右邪飛に仕留め、あっという間に3者凡退に抑えた。前田はここまで8回96球(ストライク71球)を投げ、被安打2、無四球、奪三振8、無失点。防御率は3.89となった。
前田のメジャー初完投初完封も期待されたが、9回のマウンドに登ったのはクローザーのケンリー・ジャンセン投手。ジャンセンは2本の安打を許し1死一、二塁のピンチを背負ったが、後続を打ち取り無失点。ドジャースは7-0で大勝し、連敗を6で止めた。
前田の打ち取ったアウトの内訳は、ゴロアウト6、フライアウト10、奪三振8。初球ストライクを取ったのは対戦した打者26人中19人。終始優位に勝負を組み立て、6度の3者凡退を記録。まさに“圧倒的”な投球だった。