監督もチームメイトも驚く、イチローの対応力「彼は72歳なのにリトルリーグのワールドシリーズに出場するかのようにプレーをする」
地元紙『PALM BEACH POST』で今季イチローの役割について特集が組まれている。控え選手は、まずメンタル面で常に準備が必要だというが、レドモンド監督もチームメイトもイチローの対応力に脱帽だ。
2015/04/03
Getty Images
チームにダイナミックさをもたらす
「今季イチローがどういった役割を担うのかという質問を何度聞かれたかわからない」と冗談で話していたマイク・レドモンド監督が、その答えとなる起用法をオープン戦で見せた。
地元紙『PALM BEACH POST』で今季イチローの役割について特集が組まれている。
キャンプも終盤に差し掛かかってきた現地3月29日からの4日間での起用法を振り返ってみる。29日のナショナルズ戦には5回に代走で出場。30日のメッツ戦では6回の途中からレフトの守備に入り、31日のカージナルス戦には7回に代打で登場。そして4月1日のナショナルズ戦は7回からライトの守備に入った。
少ない出場機会の中でも31日の試合では守備ではセンターでスライディングキャッチを魅せ、9回の勝ち越しのタイムリーを含む2安打&2盗塁と結果を出した。
“That’s a great example of what he brings to our ballclub. You pinch hit him, you keep him in the game to play defense, he makes a great play in center, a couple of stolen bases, big hit. That’s the dynamic Ichiro brings to our club.”
「イチローがどんな要素をチームにもたらしてくれるかの良い例だった。代打で出場し、そのまま守備に入り、素晴らしいプレーをセンターで魅せ、いくつもの盗塁を決め、大事な場面でヒットを打ってくれる。そのダイナミックさをイチローはこのチームにもたらしてくれる」(レドモンド監督)
昨季ヤンキースでは4人目の外野手であり、キャリア初といってもいいくらい、スタメンでの起用は少なく先発出場は95試合に留まった。代打としての成績は13打数6安打(.462)。今季はナショナルリーグ特有の代打やダブルスイッチなどまた違った起用法に対応しなくてはならない。イチローは143試合に出場しながらも、359打数に終わった2014年については、「多くを学び、それが今の力となっている」と語っている。