大谷獲得でトレードのクロン、古巣と今季初対戦で故郷凱旋。初戦に先制本塁打、元チームメイト「悔しい」
ロサンゼルス・エンゼルスが本拠地にタンパベイ・レイズを迎え、17日(日本時間18日)から始まった4連戦。大谷翔平フィーバーは相変わらずだが、その中で注目を集めたのが昨季までエンゼルスに所属していたC.J.クロン一塁手だ。
2018/05/20
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大谷加入による“玉突き”トレード
クロンはエンゼルスの本拠地アナハイム市があるオレンジ郡出身。父親はエンゼルスに在籍したことがある元メジャーリーガーで、弟もいとこもメジャーリーガーという野球一家で育った。2011年にエンゼルスにドラフト1位指名され、チームのファーム組織でキャリアを積んだ生え抜き選手だ。
14年にメジャー昇格を果たし、昨季までの4年間で通算打率.262、59本塁打の成績だ。地元での人気も高く、毎年コンスタントに成績を残してきた。
しかし、2018シーズンを前にして、クロンはレイズにトレードされた。住み慣れた南カリフォルニアから北米大陸の反対に位置するフロリダ州タンパ市へ移り住むこととなった。大谷のエンゼルス加入に伴い、指名打者(DH)アルバート・プホルスが一塁へと移り、クロンのポジションが奪われた形となったのだ。
そんなクロンが今季初めて古巣エンゼルスと対戦。17日の初戦では地元ファンからの温かい声援を受けて素晴らしい活躍を見せた。0-0で迎えた6回、エンゼルス先発タイラー・スキャッグスから左翼への先制本塁打を放ったのだ。結果は7-1でレイズがエンゼルスを下したが、そのきっかけをつくった待望の先制点となった。
痛恨の一発を浴びたスキャッグスは、クロンとは非常に仲の良いチームメイトだった。レイズに移籍した後も互いの近況を伝えあっていたという。