カージナルスの超剛球右腕、新人ヒックス、今季MLB最速169キロ計測…打者「こんな男は初めて」
2018/05/21
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今季最速トップ5独占!
セントルイス・カージナルスのジョーダン・ヒックス投手が20日(日本時間21日)、本拠地ブッシュ・スタジアムで行われたフィラデルフィア・フィリーズ戦にリリーフ登板し、今季MLB最速となる105マイル(約169キロ)を計測した。
先発ジャック・フラハティ投手の後を受けて、5-1とリードした8回2死一塁の場面で登板したルーキーのヒックス。この回を無失点で切り抜けると、続く9回2死走者なしで3番オデュベル・ヘレーラ外野手を打席に迎え、その初球に投じたシンカーで104.2マイル(約168キロ)を計測。見逃して1ストライクとした後、2球目は外に外れるシンカーを投げ込み、これが何と105マイル(約169キロ)を計測した。
3球目は104.3マイル(約168キロ)のシンカーでファールとし、4球目はまたも105マイルを計測するシンカーをファール。カウント1-2として最後は5球目の103.7マイル(約167キロ)のシンカーを外角低めに放り、空振りを奪ったが、これが暴投となって振り逃げが成立した。
しかし、ヘレーラに対する5球全てが約167キロ以上とケタ違いのスピードを記録し、これらは現時点で2018年のMLB最速トップ5を独占することになった。なお、この105マイルを計測した時の様子は球団公式ツイッターでも動画で配信されすぐさま話題となった。
この回を無失点に抑え、チームの勝利に貢献したヒックス。米公式サイト『MLB.com』によると、対戦したヘレーラは「こんな男と対戦したのは初めてだ。104、105マイルを投げるヤツなんて見たことない。だけど投球を見られて気分が良いよ」と率直な感想を述べた。