大谷、9回に同点タイムリー放ち“劇勝”に貢献! 決勝打のシモンズ「これは大きな勝利」
2018/05/24
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先発サンチェスに苦戦も、リリーフの決め球を攻略
ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平投手が23日(日本時間24日)、敵地で行われたトロント・ブルージェイズ戦に「5番・指名打者(DH)」で先発出場し、9回に同点2点タイムリーを放って勝利に貢献した。
前日無安打に終わった大谷。この日は相手先発アーロン・サンチェス投手の前に、1三振を含む2打数無安打1四球。7回に回ってきた第4打席も、ブルージェイズ5番手の左腕アーロン・ループ投手に対し、93.5マイル(約150キロ)の速球を見逃して三振を喫した。
試合は、エンゼルス先発のタイラー・スキャッグス投手が前半5回までに2本塁打を浴びるなど3失点。エンゼルス打線は、6回にマーティン・マルドナード捕手のタイムリー安打で1点を返し、1-3と2点差のままイニングは9回まで進んだ。
9回、大谷は第5打席を1死満塁というこの日最大のチャンスで迎え、ブルージェイズ7番手のタイラー・クリッパード投手と対戦。カウント1-0から外角低めの79.4マイル(約128キロ)のチェンジアップを腕を伸ばしながら弾き返すと、これが中前への2点タイムリー安打となり、一気に3-3の同点に追いついた。なお、このシーンは球団公式ツイッターでも紹介されている。
直後にアンドレルトン・シモンズ内野手のタイムリー安打で2点を勝ち越したエンゼルスは5-4で逆転勝利。大谷は4打数1安打2打点で、打率を.308とした。なお、ここまで打者として出場した26試合で、未だ2試合連続無安打は記録しておらず、その安定感が光っている。
米公式サイト『MLB.com』によれば、勝ち越しタイムリーを放ったシモンズは試合後「最後のイニングは、すべての打者が良い打席を続けた。そして、勝利のためにしっかり守りきった。これは大きな勝利だ」と土壇場での逆転劇を振り返った。
また、現地紙『ロサンゼルス・タイムズ』によると、エンゼルスのマイク・ソーシア監督は、9回のコール・カルフーン外野手の本塁への好返球で併殺を取った場面について言及。「(あの送球は)“ロケット”だ。(タッチアップで生還を狙った三塁走者の)グランダーソンのような男を何人のライトが止められるだろうか」と同点の危機を脱したプレーを称えた。