前田、データが語る4勝目 8凡打&12三振の“Kentime”支えた「70%」の支配力
2018/05/24
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序盤と中盤以降でアウト傾向一変…“Kentime”突入
ロサンゼルス・ドジャースの前田健太投手が23日(日本時間24日)、本拠地でのコロラド・ロッキーズ戦に先発登板し、7回途中12奪三振、無失点の好投で今季4勝目を挙げた。
前回登板で8回無失点の好投で3勝目を挙げた前田。この日のは過去4勝2敗、防御率は2.56と相性が良いロッキーズと対戦した。
序盤3回までは、三振は2つだけで打たせて取る投球が目立った。2四球を与えたものの、いずれも直後の打者を内野ゴロに打ち取って無失点に切り抜け、上々の立ち上がりを見せた。
打線の援護を受けた中盤以降は一転して“奪三振ショー”を展開。4回、ロッキーズは2番から始まる攻撃だったが、前田は2番のデビッド・ダール外野手をカーブで空振り三振を奪うと、続くアレナドにはスライダーで空振り三振。ヘラルド・パーラ外野手もカーブで空振り三振に仕留めて、圧巻の3者連続三振。チームに勢いを付ける投球を見せた。
5回も2三振を奪い、ここまで7奪三振。6回は1死後から四球と安打で一、三塁のピンチを背負ったが、アレナドとパーラを連続で3球三振に打ち取って前田はマウンドで気合の入った雄叫びを上げた。
7回も任された前田は、先頭のトレバー・ストーリー内野手、続くイアン・デズモンド外野手をまたしても3球三振に仕留め、これで4者連続3球三振。しかし、直後にクリス・アイアネッタ投手に対して四球を与えて、ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は交代を決断。前田は本拠地ファンからのスタンディングオベーションを受けながらマウンドを降り、圧倒的だったこの日の“Kentime(ケン・タイム)”はここで幕を閉じた。
ドジャースはその後も無失点リレーを繋げ、3-0で勝利。前田は、この日6回2/3、メジャー移籍後自己最多となる111球(ストライク78球)を投げ被安打2、与四球4。奪三振は今季最多の12を記録し無失点。今季10度目の登板で4勝目を挙げた。