ワールドシリーズで殊勲の一打? ブルージェイズの今季のカギは、川崎宗則のスマイル
『MLB.com』内のCut4の選ぶ各球団のワールドシリーズで勝つ方法には一風変わったものが並ぶ。ブルージェイズでは川崎がムードメーカーとして大きな役割を果たすと予想されている。
2015/04/04
Getty Images
ムネリンの熱意と野球愛がチームに良い雰囲気をもたらす
開幕直前、この時期だけはどのチームのファンも贔屓チームのワールドシリーズ優勝を夢見ているのではないだろうか。
メジャーリーグ公式サイト『MLB.com』内の「Cut4」では「これがあなたのお気に入りチームが2015年のワールドシリーズで勝つ方法だ」と題してメジャー30球団のワールドシリーズ勝利のカギを特集。
とは言ってもこれは一般的なシーズン予想ではない。メジャーリーグの面白ネタや動画を取り上げることで知られる「Cut4」らしく他とは一線を画す奇想天外な方法が並んでいる。
混戦のアリーグ東地区でポストシーズンを目指すブルージェイズのカギには川崎が選ばれた。
Munenori Kawasaki earns a permanent role with the big league club, and his enthusiasm and love for the game inspires a sports movie-like wave of good karma. The Jays are propelled into the postseason and the Fall Classic, for the first time since 1993. With two on and two out in the deciding game, the sheer radiance of Kawasaki’s smile laces a Series-winning double.
川崎宗則がメジャーのチームで永続的な役割を得て、彼の熱意と野球愛がスポーツ映画のような良い雰囲気の波を引き起こす。(それによって)ジェイズは1993年以来のポストシーズンとワールドシリーズに駆り立てられるだろう。優勝のかかった2アウト2塁の場面では、本当に輝く笑顔の川崎がシリーズ優勝を決める二塁打を打つ。
チームの主砲であるバティスタでも新加入のジョシュドナルドソンでもなく控え内野手である川崎をあげているのが、この記事の特徴的なところだ。選手やファンだけでなくメディアからも愛される川崎だが、面白ネタをメインに扱っていることもあって「Cut4」の川崎好きは有名。1月にブルージェイズ残留が決まった際には「川崎のいないメジャーリーグのシーズンは太陽の光のない夏のようなもの」と復帰を歓迎した。
今年のスプリングトレーニングでは打率.320/OPS.989と結果を残したものの、マイナースタートとなってしまった川崎。しかしシーズン中に早期の昇格が予想されている。オールスター捕手ラッセル・マーティンを中心とするオフの大型補強に加えて、若手の成長もありコンテンダーとして2015年を迎えるブルージェイズ。ワールドシリーズという最高の舞台を得ることで川崎のプレーとパフォーマンスはより一層輝くはずだ。