牧田、メジャー最長3回を完璧! “チェンジアップの鬼”に「最高のマキ。議論の余地ない」
2018/05/28
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9人中7人をチェンジアップで料理…左打者4人も難なく抑える
サンディエゴ・パドレスの牧田和久は27日(日本時間28日)、敵地ドジャー・スタジアムで行われたロサンゼルス・ドジャース戦にリリーフ登板し、自身メジャー最長となる3回を投げ無失点に抑えた。
牧田はメジャー昇格後4試合目のマウンド。この日は1-2と1点差に迫った直後の5回から3番手として登板した。5回は先頭の1番クリス・テイラー内野手を初球のチェンジアップで三邪飛に打ち取ると、続く代打マックス・マンシー内野手、ジャスティン・ターナー内野手はいずれもチェンジアップで空振り三振に仕留めた。
6回は、先頭の4番ヤズマニ・グランダル捕手をスライダーで中飛に打ち取り、続くマット・ケンプ外野手はチェンジアップで左直。そして最後はコディ・ベリンジャー内野手をチェンジアップで一飛に打ち取る完璧な内容で無失点に抑えた。
牧田は自身メジャー最長となる3イニング目も任され、7回のマウンドへ。7番のローガン・フォーサイス内野手を三直に打ち取ると、続くヤシエル・プイグ外野手は70マイル(約113キロ)のスライダーで二飛。2アウトとなり、この日9人目の打者となるチェイス・アトリー内野手をチェンジアップで空振り三振に仕留めて3者凡退。打者1巡を見事にパーフェクトに抑える好投を見せた。
牧田はこの日3回を投げて、投じたのはわずか29球(ストライク21球)。奪三振3を記録するなど無安打無四球無失点の完璧な投球で3戦連続無失点。防御率は6.14となった。
牧田が打ち取った打者9人のうち、チェンジアップが決め球となったのは7人。速球は1球も投げることなく、70マイル前後のスライダーと80マイル(約129キロ)前後のチェンジアップのみで、4人の左打者を含む強打者たちを手玉に取り、牧田の投球スタイルがバッチリはまった最高の投球となった。
米公式サイト『MLB.com』内でもその投球は注目され、球団公式サイト内の記事では「マキのベスト」と題し、埼玉西武ライオンズ時代の7年間とマイナー降格も含めたこれまでの経緯を紹介。その上で、「最高のマキがやってきた。議論する余地もない」と絶賛した。
なお、パドレスは牧田交代後の8回に4失点し1-6で敗れた。