インディアンス“恐るべき執念”延長14回サヨナラ勝利 最後は一発でケリ「永遠に忘れない」
2018/05/28
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2回目の「セブンイニング・ストレッチ」の直後…
クリーブランド・インディアンスが27日(日本時間28日)、本拠地プログレッシブ・フィールドで行われたヒューストン・アストロズ戦で延長14回の末、本塁打でサヨナラ勝ちを決めた。
インディアンスのトレバー・バウアー投手、アストロズのゲリット・コール投手の両先発の投げ合いによって始まった試合は、序盤から点を取り合い。アストロズは2-3で迎えた8回にエバン・ギャティス捕手の3ラン本塁打など打者9人の猛攻で一挙6得点し8-3と逆転。
しかし、インディアンスは諦めなかった。追い詰められた9回にアストロズのクローザー、ケン・ジェイルズ投手を攻め立て、ヨンダー・アロンゾ内野手のタイムリー安打で1点を返すと、その後も単打によるタイムリーを4本重ね5得点。土壇場で8-8の同点に追いついた。
延長13回、アストロズはまたしてもギャティスがソロ本塁打を放ち9-8と勝ち越し。これで決まったかに思われたが、インディアンスがここも執念を見せる。直後の攻撃で先頭のアロンゾがソロ本塁打をお返しし、9-9の同点とした。
延長14回表が終わり、球場にこの試合2度目の「セブンイニング・ストレッチ」が流れると、インディアンスは最後の力を振り絞ってアストロズに襲い掛かる。この回先頭の2年目のグレッグ・アレン外野手が、アストロズ8番手のブラッド・ピーコック投手の甘く入った初球の速球を完璧に捉えると、これがライトスタンドに突き刺さる今季第1号サヨナラ本塁打に。
キャリア2本目の本塁打を放ったアレンは、10点目のホームに生還する際にチームメイトから水をかけられながら揉みくちゃになったが、満面の笑みで仲間たちと喜びを分かち合っていた。なお、この本塁打の様子は球団公式ツイッターでも紹介されている。
米公式サイト『MLB.com』によると、アレンは試合後のインタビューで「この特別な出来事を永遠に忘れないよ。一日の終わりを自分たちで勝ち取ることができて嬉しい」とコメント。インディアンスのテリー・フランコーナ監督も「信じられないほどの出来事」と、勝利を諦めず4時間53分に及んだ熱戦を戦い抜いた選手たちの奮闘を称えた。