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MLBドラフト会議、米公式サイトの注目選手は本格派右腕に5ツールプレイヤー…本命不在で全体1位の行方は?

2018年MLBドラフト会議は6月4~6日(日本時間5~7日)に開催される。30球団で合計1200人超の選手が指名される運命の日。米公式サイト内の『MLB Pipeline』や米野球専門サイト『Baseball America』では、注目選手トップ200を紹介している。

2018/05/29

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ドラフト有望株を報じた『MLB Pipeline』のスクリーンショット。



メジャーリーガー輩出の背景には温暖な気候?

 MLBドラフト会議で指名対象となるのは、米国、カナダ、プエルトリコの高校が大学に在籍するアマチュア選手。高校生は卒業後、大学生は3年を修了しているか21歳以上であればよい。
 
 『Baseball America』によると、今年のドラフト有望株トップ200人の内訳は高校生94人、大学生106人となっている。ポジション別では、投手106人(右投げ78人、左投げ28人)、野手は内野手が41人、外野手が39人、捕手が14人。投手106人と野手94人の割合は昨年と同じである。
 
 北米全体が対象とはいえ、例年ドラフト指名される選手はカリフォルニア、フロリダ、テキサス出身者が多く、3州の出身者の合計が全体を占める割合が大きい。2017年を例に挙げると、カリフォルニア192人、フロリダ135人、テキサス123人となっている。これらの地域は暖かく年間を通して野球が出来ることが野球選手を数多く輩出する背景になっているようだ。
 
 『MLB Pipeline』の今季ドラフト第1位有望株は、ケーシー・マイズ投手(アラバマ州オーバーン大3年)。身長190センチ、体重86キロの右投げ右打ちで、150キロ超の速球と140キロ台で変化するスプリットとスライダーが主な武器だ。大学3年の成績は9勝2敗、防御率2.25。1試合の平均奪三振数は12.75個と制球力に優れる。奪三振と与四死球の比率を示す指標K/BBが12.1と非常に高い。
 
 第2位有望株はブラディ・シンガー投手(フロリダ州立大3年)。身長196センチ、体重82キロの右投げ右打ちで、恵まれた体躯からコンスタントに152~155キロを計測する速球と切れのいいスライダーがスカウトから高い評価を得ている。高校卒業時の2015年ドラフトでトロント・ブルージェイズから2巡目(全体56位)で指名を受けたが、入団を拒否してフロリダ州立大学に進学している。
 
 第3位有望株はニック・マドリガル内野手(オレゴン州立大3年生)。身長170センチ、体重73キロ、右投げ右打ち。小柄だが、スピードとパワーを兼ね備えた5ツールプレイヤーだ。2017年アメリカン・リーグMVPを獲得したホセ・アルトューベ(ヒューストン・アストロズ)とほぼ同じ体格で、ポジションも同じ二塁手だ。高校卒業時の2015年度ドラフトでクリーブランド・インディアンズから17巡目(全体514位)で指名を受けたが、入団を拒否してオレゴン州立大学に進学している。
 

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