MLBドラフト会議、米公式サイトの注目選手は本格派右腕に5ツールプレイヤー…本命不在で全体1位の行方は?
2018年MLBドラフト会議は6月4~6日(日本時間5~7日)に開催される。30球団で合計1200人超の選手が指名される運命の日。米公式サイト内の『MLB Pipeline』や米野球専門サイト『Baseball America』では、注目選手トップ200を紹介している。
2018/05/29
ドラフト有望株を報じた『MLB Pipeline』のスクリーンショット。
契約金によっては入団拒否も
『MLB Pipeline』のジョナサン・マヨ記者によると、今年のドラフトは粒ぞろいではあるが、絶対本命というべき選手は見当たらない。上に挙げたトップ3位選手も全体何位指名になるかは実際に蓋を開けるまでわからない。
昨季2017年度の新人ドラフトでは、高校在籍時に最速164キロを計測したハンター・グリーン投手(当時は投打二刀流を期待されていた)が事前に大きな話題を呼んだが、第1位指名権を持っていたミネソタ・ツインズはハンターを避け、ロイス・ルイス内野手を指名した。
日本プロ野球のドラフト会議では、1位指名選手の契約金は1億円程度で球団による差はほとんどないが、MLBの場合は全体の指名順位で契約金が大きく異なる。
チームの1巡目指名かつ全体1位なら契約金は6~7億円程度、1巡目での全体30位なら2億円程度と大きな差がある。10巡目以降になると契約金が1千万円を下回ることも珍しくなく、場合によって10万円の契約さえある。
そのため、高校生選手はドラフト指名されても、入団を拒否して大学に進学し、3~4年後に高い順位での指名を狙うケースは多い。過去にはクリス・セール投手(現ボストン・レッドソックス)やゲリット・コール投手(現ヒューストン・アストロズ)がいる。
文・角谷剛