田中のヒジは時限爆弾? 状態を推し量る球種はツーシームよりスプリット
田中将大は「今季はツーシーム主体のスタイル」を明言した。このことがヒジの状態に関する米メディアの疑心暗鬼を増幅しているとの見方もあるようだ。
2015/04/06
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ヒジの爆発は時間の問題?
ヤンキースの田中将大が開幕戦を前に「ツーシーム中心の投球スタイルに変えている、球速は期待しないで」と発言したことは、すでに日本のメディアでも報じられている。
このことを前向きなスタイルチェンジではなく、大きなリスクの内包の表れとの見方もあるようだ。『Yahoo! Sports』のメジャーリーグ・ブログ『ビッグリーグ・シチュー』のマーク・タウンゼント記者は、田中将大の右ヒジは時限爆弾だとの考え方が、関係者の間では一般的だ、としている。
The general feeling around baseball is that Masahiro Tanaka’s right elbow is a ticking time bomb as he attempts to pitch through a small tear of his ulnar collateral ligament. It’s not a matter of if the ligament will pop, it’s a matter of when, and when could be any pitch between Monday and the year 2020.
田中将大の右ヒジは時限爆弾だとの考え方が、関係者の間では一般的だ。彼は靭帯に小さな損傷を抱えたままの状態で投げようとしているからだ。これは、靭帯(という爆弾が)爆発するかどうかという問題ではなく、月曜日(の開幕戦)から(契約最終年の)2020年までの間のいつ爆発するか、という時間の問題なのだ。
開幕前にこのように報道されるのは、やはり昨年ヒジの故障が発見された際に、トミー・ジョン手術に踏み切らなかったことに対する不安感が根強いことを示している。