イチロー、青木、田中ら開幕戦出場へ MLB開幕を迎える日本人選手は野手2人、投手3人【広尾晃の「ネタになる記録ばなし」】
ブログ「野球の記録で話したい」を運営中で『プロ野球解説者を解説する』(イーストプレス刊)の著者でもある広尾晃氏。当WEBサイトでは、MLBとNPBの記録をテーマに、週2回、野球ファンがいつもと違う視点で野球を楽しめるコラムを提供していく。今回は、MLB開幕を迎える5人の選手についてだ。それぞれのオープン戦の結果をまとめてみた。
2015/04/06
Getty Images
万全で開幕を迎えられる日本人投手は少ない
次に投手陣だ。8人がスプリングトレーニングに参加した。
上原浩治と和田毅は左太もも痛、ダルビッシュ有は右ひじのトミー・ジョン手術、藤川球児は右足付け根の張りで故障者リストに入った。
これだけ多くの日本人投手が開幕時点で故障者リスト入りするのは、初めてのことだ。
田中将大は明日の開幕戦、日本時間で午前2時から始まるブルージェイズ戦に先発する。
岩隈久志は日本時間9日のエンゼルス戦で先発。田澤純一は、今年も重要な場面で登板することになる。
冨田康祐は今年、レンジャーズとマイナー契約をした投手。早くもMLBのオープン戦でテストされた。マイナーに戻るが、良い経験になったはずだ。
ダルビッシュ有はリハビリを含めて今季絶望。一方、他の投手は1カ月以内に復帰すると考えられる。
そのダルビッシュが戦線離脱したテキサス・レンジャーズは、カブスの和田毅に興味を示しているという。和田は戦力が強化されたカブスのローテーションを外れている。彼にとっても良い話になるかもしれない。
結局、開幕戦を登録選手として迎えることができたのは、野手2人、投手3人だけで、例年にない寂しさではある。
MLBでは開幕戦とシーズン最終戦で、同じ顔ぶれで戦うことはほとんどない。メンバーが一変しているのが普通だ。
プレーすることができないダルビッシュも含めて、11人の日本人選手が、このシーズンをどのように戦うのか、そして何人が競争を勝ち抜いて生き残ることができるか、じっくりと見ていきたい。
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