殿堂入り捕手ロドリゲス氏の息子、デレックがメジャー初先発初勝利「最高の気分」
2018/06/05
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サンフランシスコ・ジャイアンツのデレック・ロドリゲス投手が3日(日本時間4日)、本拠地でのフィラデルフィア・フィリーズ戦に先発登板し、6回1失点でメジャー初先発初勝利を挙げた。殿堂入り捕手のイバン・ロドリゲス氏を父に持つ右腕は、プロ入り8年目で待望の白星をつかんだ。
この日、メジャー初先発を果たしたロドリゲスは初回、2死一二塁のピンチを迎えながらも無失点の立ち上がり。3回に相手先発右腕ジェイク・アリエッタにソロ本塁打を浴びたが、その後は本塁を踏ませない力投。6回1失点6奪三振と上々のピッチングを見せ、打線の援護もありジャイアンツは6-1で勝利した。
ロドリゲスは2011年ドラフトで外野手としてミネソタ・ツインズから指名されプロ入り。2014年に投手へ転向し、今季ジャイアンツとマイナー契約を結んだ。
米公式サイト『MLB.com』によると、ロドリゲスは「最高の気分。チームメイトは僕が6回を投げ切るために尽くしてくれて、好調だったアリエッタから5点も獲ってくれた。本当に凄いことだ」と語っている。
ロドリゲスの父親イバン・ロドリゲス氏は、捕手として最多のゴールドグラブ賞13回を受賞し、シルバースラッガー賞にも7回選出された。1999年には最優秀選手賞(MVP)を獲得し、2003年にはフロリダ・マーリンズ(現マイアミ・マーリンズ)をワールドチャンピオンに導いた名捕手。2017年に野球殿堂入りを果たした。
ジャイアンツは現在ナショナル・リーグ西地区3位。エースのマディソン・バムガーナー投手を故障で欠きながらも首位に2.5ゲーム差と奮闘している。ロドリゲスが初勝利を飾ったフィリーズ3連戦は全勝。偉大な父をもつ若手右腕は、首位奪取の起爆剤となるか。