MLBドラフトで指名された個性派、キーワードは「2」。大谷で脚光の“二刀流”や“二足のわらじ”の選手とは
メジャーリーグの2018年ドラフト会議1日目が6月4日(日本時間5日)終了し、各チーム2巡目までの上位選手78人が指名された。全体1位でデトロイト・タイガースに指名されたケーシー・マイズ投手(オーバーン大3年)をはじめ、多くは事前に上位指名が予想された有力選手ばかりだが、他にも興味深く個性的な選手がいる。
2018/06/06
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ヤンキース1位指名は両投げ両打ち捕手
まずはロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平投手の活躍で脚光を浴びる「二刀流」を紹介する。
ニューヨーク・ヤンキースが1位指名(全体23位)したのはアンソニー・シーグラー(18)。捕手として指名されたが、高校時代は投手としても活躍している。シーグラーはスイッチ・ヒッターかつ、右でも左でも140キロ前後のボールを投げるスイッチ・ピッチャーでもある。両投げ両打ち、さらに足も速く、肩も強い。野球の9つのポジション全てをこなす能力があり、しかも右腕で投げた翌日には左腕投手として登板、などということも可能だ。
二刀流選手ブレンダン・マッケイを傘下に抱えるタンパベイ・レイズが2位指名(全体71位)したのがタナー・ドッドソン(21)。150キロ以上の速球が武器の投手としての指名だが、ドッドソンは打者としても大学時代通算で3割以上の打率を残している。レイズがマッケイに続く二刀流選手として育成するかどうかが注目されている。左腕のマッケイ、右腕のドッドソンという2人の二刀流選手が同じチームに誕生すれば話題を呼びそうだ。
ロサンゼルス・エンゼルスの2位指名(全体57位)、ジェレミアー・ジャクソン(18)もショートとピッチャーの二刀流で傑出した成績を残している。小中高一貫の私立学校に通い、中学1年で既に高校の野球部で活躍していたという天才肌だ。最終学年の高校3年生時シーズンは打者として打率.644、投手として3勝1敗、防御率2.55の成績だ。