大谷翔平、5回投球直前にまさかの降板… 右手中指を気にする様子見せ悔しさあらわに
2018/06/07
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序盤は走者背負うも粘りの投球
ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平投手が6日(日本時間7日)、本拠地エンゼル・スタジアムで行われているカンザスシティ・ロイヤルズ戦に先発登板。5勝目を狙うマウンドだったが、5回の投球直前で指のアクシデントで急遽降板した。
今季9度目のマウンドとなる大谷は、現在4勝1敗で防御率3.18。5月30日(同31日)の前回登板は敵地デトロイト・タイガース戦で、雨と風でコンディションが心配される中5回1失点と試合を作った。この日のロイヤルズ戦では、前日にアンドリュー・ヒーニー投手が1安打完封の好投を見せただけに、流れに乗っていきたいところだ。
大谷は初回、先頭のウィット・メリフィールド内野手に98.7マイル(約159キロ)の速球を叩かれ、ファーストのグラブを弾く右前安打を許し出塁を許す。続くアルシデス・エスコバー内野手を外角へのスライダーで空振り三振に仕留めると、マイク・ムスタカス内野手には四球を与えて1死一、二塁。ここで打席に迎えたのはサルバドール・ペレス捕手。変化球3球でカウント1-2と追い込んだ後の4球目、83.6マイル(約135キロ)のスライダーで投ゴロ、1-4-3と渡って併殺を完成させてピンチを無失点で切り抜けた。
2回の大谷は、先頭の5番ホーヘイ・ソレーア外野手に96.8マイル(約156キロ)の速球を捉えられ、レフトへのエンタイトル二塁打を許してまたも得点圏に走者を背負った。それでも、続く左打者のアレックス・ゴードン外野手を速球で投ゴロに打ち取ると、ハンター・ドージャー内野手も82.9マイル(約133キロ)のスライダーで空振り三振。そして、最後はライアン・ゴインス内野手の痛烈なピッチャー返しを大谷が好捕し投ゴロに仕留めて3アウト。初回の併殺に続いて大谷の守備力の高さが光ったイニングとなった。
一方、先制して大谷を援護したいエンゼルス打線は、2回1死満塁のチャンスを生かせず無得点。3回は、大谷は先頭の9番・指名打者のエイブラハム・アルモンテ外野手をフルカウントから78.9マイル(約127キロ)のスライダーで空振り三振を奪うと、後続も2者連続で中飛に打ち取って、この試合初めて3者凡退に抑えた。序盤3回までを投げ終えて、大谷は投球数39球(ストライク23球)、被安打2、与四球1、奪三振3、無失点。
2死から暴投、タイムリーで先制許す
4回、大谷は先頭の3番ムスタカスに初球の93.6マイル(約151キロ)の速球を右前へ運ばれ無死一塁。しかし、続くペレスは遊直、ソレーアも遊飛に打ち取って走者を釘付けにしたまま2アウトとする。そして、6番ゴードンを迎えたところで大谷は2球目のスプリットを高めに暴投し走者は二塁へ進塁。ここでゴードンにカウント3-1から高めの93.9マイル(約151キロ)の速球を捉えられ、右前へのタイムリー安打で先制を許してしまった。
この後2者連続で四球を与え、2死満塁のピンチを迎えた大谷は、最後にアルモンテをカウント1-2から87.6マイル(約141キロ)のスプリットで空振り三振に仕留めて何とか最少失点で切り抜けた。先制を許したこの回の投球数は24球。
エンゼルスのブルペンでリリーフのジム・ジョンソン投手が投球練習を始めた5回、大谷がマウンドに登った直後にマイク・ソーシア監督をはじめスタッフ、チームメイトがマウンドに集まり、大谷は右手の中指を気にする様子。そして、ソーシア監督は大谷の降板を告げ、代わりにジョンソンが登板することになった。
思わぬアクシデントで降板となった大谷。この日は結局4回63球(ストライク33球)を投げ被安打4、与四球3、奪三振4、失点1で防御率は3.10。ベンチに戻る際には悔しそうな表情と仕草を見せていたが、その状態が気になるところだ。
試合は、4回を終えた時点でエンゼルスが0-1でリードされている。