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ヤンキース主砲2人が延長13回決着弾! スタントンの打球初速は“弾丸”191.9キロ

2018/06/07

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緊迫0-0の均衡打ち破る一発!

 ニューヨーク・ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手とジャンカルロ・スタントン外野手が6日(日本時間7日)、敵地ロジャース・センターで行われたトロント・ブルージェイズ戦で接戦にケリをつける本塁打を放った。
 
 ヤンキースのソニー・グレイ、ブルージェイズのサム・ガービリオの両投手による投げ合いで始まった試合は、0-0のまま延長戦に突入する緊迫した展開となった。
 
 しかし延長13回、ヤンキースがついに均衡が破る。ブルージェイズ7番手のジョー・ビアジーニ投手に対し、1死からブレット・ガードナー外野手が左前安打で出塁すると、続く2番ジャッジがカウント1-2から77.7マイル(約125キロ)のカーブを捉え、打球は左中間への第17号先制2ラン本塁打となった。
 
 そして、2死となって打席に入ったのはスタントン。スタントンは、カウント1-0からの2球目、真ん中にきた85.4マイル(約137キロ)のチェンジアップを弾き返し、こちらは弾丸ライナーでレフトスタンドに文字通り“突き刺さる”ような第14号ソロ本塁打でさらに1点を追加した。
 
 なお、このスタントンの本塁打の打球の初速は、米公式分析サイト『Statcast』によると、本塁打では計測開始以降で史上3番目に速い119.3マイル(約191.9キロ)を叩き出していた(1位~2位はいずれもジャッジの本塁打による約194.8キロと約192.1キロ。ちなみに4位はスタントンの約191.8キロ)。この日の2人の本塁打は、球団の公式ツイッターでも紹介されている。
 
 この回主砲による2発で3得点したヤンキースは、そのまま3-0で勝利。2連勝として、アメリカン・リーグ東地区首位のボストン・レッドソックスに1.0ゲーム差のままピタリと付いている。

「我々の打線は“伝染”していくんだ」

 米公式サイト『MLB.com』によると、先制本塁打を放ったジャッジは「後ろに繋ぐことだけを考えていた」と話し、「とても大きな本塁打になった。我々の打線は“伝染”していくんだよ」と一体となった繋ぎの意識が生んだ一発に満足そう。
 
 また、スタントンの本塁打の打球初速が約191.9キロを出したことについては「驚かないよ。自分たちはよく見ているし、彼はたくさん良いスイングをしてきた」と冷静だった。
 
 一方、ヤンキースのアーロン・ブーン監督は、ジャッジについて「彼は感情を上手くコントロールしている。とても成熟している」とその野球に対する真摯な姿勢を評価し、結果に繋がっていると感心している。
 
 8日(同9日)には田中将大投手が敵地でニューヨーク・メッツ戦の登板を控える。この日のような主砲の本塁打で、田中の勝ち星も援護する形になることが望まれる。

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