攻略法を見抜かれた? スタイル転換図る、田中将大の2015年初戦は厳しい内容に
ニューヨーク・ヤンキースの田中将大がブルージェイズとの開幕戦で先発。日本人が開幕投手を務めたのは、これで4人目となる。昨年の右肘の故障で戦線を離脱して初の公式戦でその投球内容に注目が集まった。結果は5安打5失点で4回降板となった。
2015/04/07
Getty Images
田中の攻略法を見抜いたブルージェイズ
But of greater concern over the course of the season is the health of Tanaka.
Tanaka struck out three of the first four batters he faced, but by the time the Blue Jays batted in the third inning, they figured out how to attack him.
今シーズンのヤンキースにとって最も大きな懸念点は田中の肘の状態だ。田中は最初の4人のバッターに対して3つの三振を取ったが、3回のブルージェイズの攻撃になると、彼らは田中をどう攻略すればいいかわかっていた。
今シーズンのヤンキースは、ドーピングのスキャンダルに関わる1年間の出場停止から復帰するアレックス・ロドリゲスにも注目が集まる。しかし開幕戦を終えてみれば、田中の肘の状態がヤンキースの今季を左右する、改めてそのことが浮き彫りになった一戦でもあった。
『ニューヨーク・タイムス』に書かれていた、田中の攻略法とはどういうものだったのだろうか。
3回のブルージェイズは、先頭のピラーはツーシームの制球に苦しむ田中からストライクを取りに来たボールをレフト線へ。続くトラビスはボール球に手を出さず四球。レイエスのバントが悪送球となり先制点を許し、マーティンは初球をライト前へ。エンカーナシオンにもボールが先行して、真ん中に入ったボールをレフトスタンドへもっていかれた。
特にこのイニングはスプリットが少なく、ツーシーム主体で組み立てると事前に報じられていたが、ストライクを取りにいった甘いボールを痛打された。
田中は昨年右肘の怪我でシーズンの半分しかプレーできず、そこから復帰し今シーズンの開幕投手を勝ち取ったものの、期待された通りの結果を残すことができなかった。
スプリット多用の投球スタイルからの脱却を図っているものの、いまだに怪我の再発の恐れもあり、またツーシームの多用によって、武器だったスプリットもファールで粘られた。メジャーリーグは始まったばかりだが、田中将大は、次回の登板までにどこまで修正できるのだろうか。
出典:Yankees’ Masahiro Tanaka Doesn’t Quell Arm Concerns in Opener
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