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前田健太、データで振り返る復帰戦 カーブ多投に“落とし穴”。要所はゴロ打たせピンチ脱する

2018/06/14

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右臀部の張りから約2週間ぶりの復帰

 ロサンゼルス・ドジャースの前田健太投手が13日(日本時間14日)、本拠地ドジャー・スタジアムで行われたテキサス・レンジャーズ戦で先発登板。右臀部の張りから約2週間ぶりに復帰したマウンドで5回2失点の投球を見せた。
 
 前田は初回、1死一塁から3番ノマー・マザーラ外野手を92マイル(148キロ)の速球で遊ゴロ、6-4-3の併殺に打ち取り無失点の立ち上がりを見せる。ジャスティン・ターナー内野手の先制ソロ本塁打で1点の援護をもらって迎えた2回は、三ゴロ、遊飛、中飛に打ち取って3者凡退。
 
 続く3回も走者を背負いながら無失点で切り抜けると、4回は1死からエイドリアン・ベルトレ内野手にスライダーを弾き返され二塁打とされると、ここでジュリクソン・プロファー内野手に速球を中前へタイムリー安打を浴び1点差に詰め寄られる。そして、ジョーイ・ギャロ内野手にも2者連続となるタイムリー安打を許し、とうとう2-2の同点としてしまった。
 
 5回は、先頭のチュ・シンス外野手に二塁打を浴びると、その後2死一、三塁となったが、プロファーを86.2マイル(約139キロ)のスライダーで二ゴロに打ち取り、ピンチを何とか無失点で切り抜けた。
 
 前田は6回のマウンドには登らず、この日は5回76球(ストライク47球)を投げて、被安打5、与四死球4、奪三振1、失点2の成績で勝敗は付かず。防御率は3.61となった。
 
 ドジャースは、同点で迎えた延長11回、1死満塁のチャンスでオースティン・バーンズ捕手が投ゴロを打ち、レンジャーズのマット・ブッシュ投手のホーム返球がわずかに逸れて、三塁走者のエンリケ・ヘルナンデス外野手が捕手のタッチをギリギリかわして生還。スコア3-2で今季チーム初のサヨナラ勝ちを収めた。
 
 5回は、先頭のチュ・シンス外野手に二塁打を浴びると、その後2死一、三塁となったが、プロファーを86.2マイル(約139キロ)のスライダーで二ゴロに打ち取り、ピンチを何とか無失点で切り抜けた。
 
 前田は6回のマウンドには登らず、この日は5回76球(ストライク47球)を投げて、被安打5、与四死球4、奪三振1、失点2の成績で勝敗は付かず。防御率は3.61となった。
 
 ドジャースは、同点で迎えた延長11回、1死満塁のチャンスでオースティン・バーンズ捕手が投ゴロを打ち、レンジャーズのマット・ブッシュ投手のホーム返球がわずかに逸れて、三塁走者のエンリケ・ヘルナンデス外野手が捕手のタッチをギリギリかわして生還。スコア3-2で今季チーム初のサヨナラ勝ちを収めた。

カーブが全体の23.7%占める。奪三振1は今季初…打たせて取る投球目立つ

 故障者リストから復帰したマウンドは、初対戦となるレンジャーズ戦。初回は、先頭打者のチュ・シンスが初球の速球を簡単に打ち上げ中飛となり、難なく1アウトを取れたのが大きかった。この回わずか7球で無失点で立ち上がり、序盤3回までを無失点に抑える好投に繋げた。
 
 この日投じた76球の球種の割合は、最速93.1マイル(約150キロ)を計測した速球が29球、スライダーが22球、カーブが18球、チェンジアップが7球。カーブが全体の23.7%を占め、打者14人に対して投げ込んだが、カーブを交えた打席では計11打数4安打3四死球。
 
 特に、4回にベルトレ、プロファー、ギャロに3連続安打を浴びた時はそれぞれ1球以上カーブを投げ込んででおり、ギャロには初球の低めのカーブを捉えられて同点タイムリーを許している。本来は速球とのコンビネーションでタイミングを外したい球種であるカーブだが、この日はその効果を発揮できなかった印象だ。
 
 試合を通じてのアウトの内訳は、ゴロアウト8(併殺含む)、フライアウト6、奪三振1。今季12試合目の登板で、奪三振1つのみに終わったのは初めてとなっている。それでも、走者を許した4イニングは全て最後のアウトをゴロで打ち取るなど、打たせて取る投球で粘りを見せることができたのは良かった。
 
 復帰登板は、再発の不安を乗り越え5回2失点と試合を作った。感覚を取り戻したことで今後再び快投を見せ、ナショナル・リーグ西地区2位に位置しているチームを支える原動力になっていきたいところだ。



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