大谷の挑戦が支えに――エンゼルスもう1人の二刀流選手、打撃好調のリリーフ左腕が歩む道とは
二刀流、大谷翔平投手が右肘靭帯を痛め故障者リスト入りしたロサンゼルス・エンゼルス。その傘下であるマイナー2Aには、大谷より先にエンゼルスの門を叩き二刀流の挑戦を続けている選手がいる。
2018/06/22
米マイナーリーグ公式サイトのスクリーンショット。
2017年は一転、野手のみの出場で活躍。挑戦失敗か?しかし…
しかし、2017年は一転して野手のみの出場に終始することになる。A+、2Aのクラスを昇格とともに経験。一塁手として計69試合に出場し、587回1/3イニングを守ると597守備機会で失策9個、守備率.985。外野手としては計13試合の出場で109イニングを守り、24回の守備機会で無失策、守備率1.000をマークした。
打撃では計90試合で344打数107安打、打率.311を記録し、二塁打32本、三塁打1本、本塁打11本と前年以上の長打率を見せながら61打点の活躍。いよいよ球団はウォルシュの「挑戦」を断念したのかと思われた。
そして迎えた2018年、24歳のウォルシュに待っていたのは再びの「二刀流」プランだった。A+のインランドエンパイア・66ersと2Aモービル・ベイベアーズでそれぞれ2試合にリリーフ登板したウォルシュは、93マイル(約150キロ)の速球を披露し、首脳陣を驚かせると、この4試合で計4回を投げ0勝1敗ながら奪三振5個を記録。防御率2.25の成績を残して、その道への希望を繋いでいる。
野手としても相変わらず好調を継続。6月20日(日本時間21日)現在、守備では一塁手としてのみの出場で計47試合、397回1/3イニングで372回の守備機会に対し失策2個、守備率.995を記録している。
打撃では、ここまで指名打者を含め62試合の出場で、225打数62安打で打率.276。打率こそまだ昨季には届いていないが、二塁打15本、三塁打1本、本塁打18本と54打点をマーク。12.5打数(1試合4打席計算で約3試合分に相当)に1本の割合で本塁打を放つハイペースぶりだ。